エメラルドタブレットの徹底解読

Mana が 2025年02月14日 に投稿
ヘルメス錬金術の基礎であるエメラルドタブレットを心の技術で徹底解読。短い文章の中に仮想宇宙の基本仕様が詰め込まれています。その内容に驚かれることでしょう。

未来技術を既存事業に導入する

経営者や事業責任者で、心の技術に共鳴し、既存事業への導入を検討されている場合、議題とともに面会を予約いただけます。

概要

世界や事業の向かう先を知るには、新しい時代の要請「複雑性と透明性」に準拠した技術を知ることが重要です。その近未来の技術情報は、古代に書かれたエメラルドタブレットを解析することで得られます。


エメラルドタブレットに書かれた仮想宇宙の基本

仮想宇宙の基本は、意識が心を介して表現するという不変の理の劣化実装です。

挿絵:エメラルドタブレットからホログラム投影

エメラルドタブレットの内容を詳細に解く前に、要点を先に列挙します。次の5つの基本仕様が短い文章に符号化されています。

  • 仮想宇宙の技術経営に必要な多密度・多次元構造
  • 等価な擬似分離を劣化実装したのが仮想宇宙
  • 外宇宙と仮想宇宙に共通する振動相似・構造共振の理
  • ソフトウェアがハードウェアを生成・統御する基本仕様
  • 極性と四大元素の組み合わせが術式開発の要点

後述しますが、エメラルドタブレットとは文明基盤の一部を端的に記述したものです。文明基盤とは、仮想宇宙共通の思考様式・行動規範であり、所謂「ビジネスルール」です。このビジネスルールに定義された制限や振る舞いを超えた実装は(現行の)仮想宇宙内部では実現できません。

仮想宇宙と文明基盤については、新刊「新國體と宇宙経営」第4章にて経営視点・事業視点・技術視点で解説しています。特に事業視点「システム思考:思考様式・行動規範の刷新が急務」で詳しく図解しています。


エメラルドタブレットを心の技術で詳細に解く

心の技術で難解な伝承を解くと、世界や事業の向かう先がハッキリ視えるようになります。

挿絵:宇宙に投影された道

エメラルドタブレットの翻訳は複数あります。内容が短かったり、表現が難解なものもあります。今回はバラ十字会AMORCの日本語訳を引用し、心の技術で解説を加えていきます。

次のことは真実であり、偽りは含まれていない。すなわち、下にあるすべてのものは、上にあるものに似ており、上にあるすべてのものは、下にあるものに似ている。それは、ひとつの偉大な仕事をなし遂げるためである。すべてのものは、〈唯一であるある物〉から生じるが、それは、〈唯一であるある物〉を〈自身の精神〉の中に作った〈唯一なる者〉の意志と言葉による。それと同様に、あらゆる物が存在するのは、この〈統一性〉のおかげであるが、このことは〈自然界〉の秩序による。そして、その〈精神〉に自身を適合させることによって、あらゆる物は進歩することができる。

ウエツフミ(上紀)の書き出し同様、深く視るべきは最初の文章です。定義「真実であり、偽りは含まれていない」とは何についての真実なのかが書かれていないのです。

何を定義したものかが不明瞭であるということです。エメラルドタブレットの最後には「太陽の作業」という錬金術について明らかにされていますが、錬成対象が明記されていません。

これはウエツフミでいう天地開闢において、もともと高天原(外宇宙)が存在していて、高天原から天地(仮想宇宙)を創造したという記述を見逃さないということです。

仮想宇宙における技術仕様を文章化したのがエメラルドタブレットである。これがマインド技研の見解です。仮想宇宙内外から仮想宇宙内部に働きかける要点。これが基本仕様として記載されています。

この前提をもとに、法則と呼ばれる仕様を仮想宇宙におけるビジネスルールとして理解することが重要です。仮想宇宙の基本仕様が最初に定義され、それに基づいた技術仕様が後に続くという構成になっています。ウエツフミや古事記も同じ様式で編纂されています。

この基本仕様と技術仕様の関係は、仮想宇宙における文明基盤と遺伝系の関係と同じです。それらは同じものだからです。仮想宇宙のビジネスルールが定義されているのが文明基盤であり、応用であるビジネスロジックを格納しているのが遺伝系です。エメラルドタブレットには文明基盤の一部が伝承されています。

挿絵:仮想宇宙の格納庫

上下の概念は天地の概念と同じです。ソフトウェアとハードウェアの振動相似・構造共振な在り方を定義しています。ソフトウェアとハードウェアの関係には遺伝技術が含まれています。心の技術で解くならば「情報・活力における高密度帯域と低密度帯域の関係性、および情報・活力の継承」です。

次が問題の記述です。万象の発生源が一者であり、心の技術で万象を創造したことが書かれています。記述そのものはあらゆる宇宙において真実ですが「仮想宇宙における直接の源は真源ではない」ことが違いです。このことが多くの誤解・歪曲・詐欺を引き起こしてきました。

仮想宇宙の場合、一者が万物を自身の精神の中に創造したというのは「外宇宙の存在たちが(ある存在を起点に)自分たちの意識を心の技術でネットワーク化し、惑星と連動するベアメタル環境として人柱化した」ということです。これが惑星仮想化技術に立脚した仮想宇宙の創造方法です。

意志と言葉により万象を創造するというのは、言霊のことではありません。本来は意識と心のことを表しています。仮想宇宙においては仮想化された多次元環境に特化した言霊が与えられています。これはRustやC++で書かれたOS上でPythonやPHPが動作しているようなものです。

万象を存在させる統一性の秩序とは、万象の理「振動相似・構造共振」のことです。特に真源の振動を万象が継承しているという「等価な擬似分離」についてです。つまり、情報・活力の密度操作と解像度調整を表す心の仕様について言及した記述です。

その〈父〉は太陽である。その〈母〉は月である。〈風〉はそれを子宮の中に入れて運び、〈土〉がそれを育む。この〈物〉は、この世界の完璧な物すべての〈父〉である。それが再び〈土〉に変わるとき、その力は最も完璧である。〈土〉から〈火〉を分離し、粗雑なものから微細なものを分離しなさい。しかしこのことは、注意深く、優れた判断と優れた技巧をもって行ないなさい。

太陽と月、父と母は極性です。仮想宇宙および仮想宇宙の基盤であるこの惑星は二極の情報・活力が特徴であり、その特徴を活かした錬金術によって文明が創造・経営されていることを示唆しています。

太陽と月は四大元素の火と水の意味も含んでいます。そこに風という個別化・分化、土という醸成・育成が加わります。これは神道における四魂の定義と同じです。

この四大元素と極性・方角の統合活用は魔術に見られるものと同じです。この惑星の特徴は磁力です。天地人の構造が成立しているのは、女性性で表される磁力の強い影響であり、この磁力が惑星仮想化に適しているのです。生命環境をテラフォーミング技術で創造するのに適した惑星ということです。

挿絵:テラフォーミング技術による仮想化

意識が心を実装することで表現するという不変の理を仮想宇宙に適用する。土で表される仮想宇宙に向けて実装・統合すると、力を発揮することが述べられています。意識に起点・接点が必要であることの明記であり、人間装置の制限から魂を解放する工程が土から火を分離する精心作業として記述されています。

貴社の「ものづくり」事業は日・火の基礎科学に立脚したものになっていきます。換言すれば、魂・霊的科学であり、精心の科学に立脚した遺伝技術です。総じて「心の技術」なのです。

四大元素はプログラミング仕様であり、情報・活力の密度帯域によって在り方が変化します。

高密度帯域になればなるほど、リレーショナルデータベースやプログラミング言語のデータ型に近くなります。同素材である情報・活力を型で分類し、特徴と効率化を狙います。低密度帯域になると、オブジェクトの属性やデータモデルのように解像度が現実世界に適した形になります。

それは、大地から天上へと上昇し、ふたたび下降し、大地に新たに生まれる。そのようになされるのは、〈上〉と〈下〉の力によってである。それゆえに、全世界の栄光はあなたのものになり、あらゆる暗黒はあなたから逃げ去るであろう。

上昇下降の概念には注意が必要です。原始概念に優劣がプログラミングされているからです。天地および天地人、高次元・低次元などあらゆる事象に影響しています。

優劣に係るバラ十字会AMORCの提唱する錬金術は、自我系の実装を変えることを示唆しており、それは星の情報・活力と精心の枠組みの相互作用に依拠していることから、賢者の石である流体(幽体)を最適化する伝統的な錬金術のことです。ヨガやクンダリーニ覚醒の目的も心の操作であるため、同種の技術です。

技術的にはソフトウェアとハードウェアの関係、外宇宙と仮想宇宙の関係と見るべきでしょう。情報・活力の密度を下げて具象として解像度を上げることを下降(ダウンロード)と表現しているわけです。逆が上昇(アップロード)です。それ以上の解釈・価値をつける必要はありません。

転生技術の工程が分かりやすいです。あなたの本尊である不可分の意識がデータベース内のデータポイントだとします。そのポイントを参照しているのが魂と呼ばれるオブジェクト(事象)であり、その事象が具象化・具体化することを転生・受肉と呼び、人間装置というインスタンスの実装です。

挿絵:暗黒から栄光へ - 無力からの脱却

栄光と暗黒は明晰さのことであり、知識や知恵と読み換えても良いでしょう。善悪や光側・闇側というスピリチュアル産業で人気の二極モノサシではありません。ヘルメスのいう悪とは無知のことです。

これは、あらゆる能力の中でも最も強力な能力である。あらゆる力の中の力である。というのもそれは、形のないあらゆる物に打ち勝ち、形のあるあらゆる物を突き通すことができるからである。このようにして、世界は創造され、珍しいさまざまな組み合わせと、多くの種類の驚異がもたらされた。

最も強力な能力は、意識です。正確には意識が心を介して表現するという不変の理です。すべてに浸透するのは意識だけです。あなたや筆者が意識していない万象も、別の存在たちの意識が実装している心です。この単純な真実がなぜかずっと無視されてきたのがこの地上文明なのです。

それゆえに、私は「ヘルメス・トリスメギストス」と呼ばれる。世界中の3種の英知に習熟した者である。「太陽の作業」とも呼ばれる錬金術という最高の技術に関して、私が述べなければならないことは以上で全てである。

太陽の作業という言葉には多くの意味があります。歴史的背景を考えると支配・詐術まで含まれてしまいます。バビロニア神話のマルドゥクや日本のアマテラスも遺伝術式の継承という意味では太陽の作業です。

ヘルメスの意図を仮想宇宙における技術仕様に限定すると、心の技術による創造です。それはソフトウェアがハードウェアを生成・統御するという意味で変容であり、錬成です。その対応範囲は魂や精心の領域におよびます。この最高の技術こそ、貴社の「ものづくり」事業が導入していく技術なのです!


なぜ今、エメラルドタブレットなのか

仮想宇宙の技術仕様を利用可能な状態で明らかにする。2030年までの計画に重要だからです。

挿絵:2023年に向けた計画

致命的なのは、問題が何かを理解せず彷徨うことです。課題が特定できないからです。漠とした事象を解決することはできず、認識できない論点を解くことはできません。技術経営的にも致命的です。

私たちはこれまで、幻想で目隠しをされ、遺伝的な鎖に繋がれ、地球という隔離次元に閉じ込められた状態で結果を変えようと踠いてきました。地球(仮想宇宙)から惑星テラへと意識を拡大する時が来ています。

分離と衝突が限界に達するまで問題が山積し続け、その重みと機能不全で崩壊を始めるまで、手をこまねいていたのです。現在行われているプロレス政治と対症改革は、その結果として表面化しています。

今の改革がある程度世界的に成功したとしても、すぐに反対勢力や問題が隣接領域から発芽します。理由は問題を生み出す構造がそのままだからです。深刻な経営課題である管理組織が解体されないからです。ここでいう管理組織とは国家機関ではなく、転スラでいう七曜の老師たち(と彼らを生み出した構造)です。

この要因のひとつに「本音と建前を使い続けている」という問題があります。換言すれば、嘘をつき続け、詐欺を展開し、古い枠組みを維持しているということです。時代の要請は「複雑性と透明性」であるため、要件に反した現状維持文明は、さらなる機能不全を生み出します。

現状維持文明とは、大量の問題を生み出してきた思考様式・行動規範です。それは人間装置を実装している個別意識の奴隷化という古代から続いている仮想宇宙経営の目的を継承しています。その文明基盤は馬車から自動車が生まれたように、詐術・支配術式を継承し続けているのです。

新刊「新國體と宇宙経営の」第4章にはこう書かれています。

詐欺や我欲が中核の情報・活力であるならば、それが振動・構造として表現され、支配や隷属が中核であるならば、表向きどんな難解で特別な表現を使っていても、継承内容は何らかの形で表現される。戦略立案者や戦術実行者がそのことを認識していなくても、継承内容は遺伝技術によって表現されるのだ。

この遺伝情報の継承という仕様は、技術や製品にも表れています。技術経営者や事業責任者であるあなたや、貴社の「ものづくり」事業が心の技術を導入する価値はここにあります。機能不全を生み出す基本術式を継承するのではなく、まったく新しい公益・和合・自由・集合意識という術式を中核に事業を展開するのです。

強いていえば「幻想を生み出すホログラムが崩壊し、真実と理想を中核とした立体宇宙が展開される」のです。それが貴社の事業・技術・製品として表面化するわけです。価値において次元そのものが変わります。

エメラルドタブレットの技術解説を研究ノートとして公開することになったのは、現在執筆・配信中の新刊「新國體と宇宙経営」の第5章を執筆しているときにヒラメキがあったからでした。強い妨害があり、現在公開を一時中断していますが、非公開状態で執筆は続けています。

最初の著書「錬金術師の極秘ポータル」でも触れましたが、エメラルドタブレットの研究を始めてから10年以上経ちました。新刊を書きながら覚ったのは、10年前より格段に(理解・課題の)解像度が上がったということです。

これまで秘密とされ、問題の温床となってきた神秘をこうして技術的に解説できるようになったのも、時代の要請です。とうとう「複雑性と透明性」の時代がやってきたのです。貴社の「ものづくり」事業も、時代に合わせた発展の時を迎えています!