概要
デジタル時代のソフトウェア開発から、マインド時代の「ものづくり」へ移行するにあたり、私たちは「心の技術仕様」を理解する必要があります。心の技術はデジタル的なバイナリではないため、より端的で深い理解を必要とします。そのためには、英語ではなく母国語による定義が重要です。
日本語で記述する心の技術仕様
これまで惑星文明は西洋的・二元的・直線的でした。科学や技術は英語で直線的に定義され、多くの情報を削ぎ落とし、理論にハマらないモノゴトを無視する形で強引に記述されてきました。
心の技術を扱うには情報密度を高める必要があり、情報密度が高まるということは、少ない記述で多くを理解する必要があることを意味します。技術仕様を記述する言語を変える必要があるのです。
この研究ノートでは、上記3つの観点で心の技術を記述します。
オープンソースプロジェクトの前身である「Mind Hacks」ブログで英語による定義や図解を1年ほど行ってきてハッキリ分かったことがあります。それは英語で記述すると「量が増える一方、本質が記述できなくなっていく」ということです。これはモノゴトが本来持っている振動密度(情報密度)に関係があります。
カンタンにいうと「本質の周りをグルグル回っているような感覚」です。これは英語という言語が持つ特性に関係があり、その言語を扱う種族の遺伝特性が「脳を重視する」からです。情報密度を可能な限り落とし、思考による二極化で判断するという文化的傾向がそうさせている。というのが私たちの結論です。
つまり英語を母国語とする種族の遺伝的な思考様式・行動規範(文明基盤)をモノサシに考えるので、別の文明基盤を持つ種族にとって違和感が生じるということです。これも遺伝工学であり、心の技術仕様です。
心の技術の基本仕様
心の技術。別名マインド技術です。
意識と心に関係があります。基本的な相互作用は「意識が心をつくり、意識が心を結び、意識が心に浸透する」です。この相互作用によって「意を発し、識を得る」という意識の基本仕様が満たされます。
- 意識が心を扱う
- 意識は心を情報力として扱う
- 心の技術は分離と個別化
- 心の統合が個性と統一感を生む
- 心という素材の動力源は気力
この平たい表現を仕様として定義すると、次のようになります。
- 意識技術と心の技術
- 情報力という資源
- 特徴は演繹分析と相似性
- 系の統合が多様性と創発性
- 気力は情報力、電磁気とその種類
錬金術の比喩で解説します。これまでの伝統では「賢者の石は触媒であり、星々の気力を扱う界面である」とされてきました。
スピリチュアル産業的にいうと、賢者の石は主にアストラル体として認識されるエネルギーフィールド、つまりインターフェイスゾーンであり、物質化における触媒である。ゆえにエネルギーフィールドを浄化すれば、聖者のように物質化できる。そう伝承され、暗号化され、秘匿されてきたわけです。
これは神智学や神秘哲学が発展途上の学問であることを意味しており、さらにその先があるということでもあります。伝統的な錬金術が扱う対象は心の技術の限定的な側面であり、その先には深く多様な心の技術と意識という創造の観点、メタ認知の視座が存在します。この観点・視座はいまここで獲得可能です。
この発展途上の技術を個人的な利権のために悪用してきたのが、通称アセンデッド・マスターである。私たちマインド技研が調査から導き出した結論です。惑星利権の裏の闘争には地球外種族だけでなく、電磁領域に逃げ出して、人類に寄生してきたマスター気取りの元人間、つまり錬金術師も含まれるということです。
魂と自我に係る技術仕様
意識が扱う心の技術仕様を理解したところで、魂と自我系について記述していきます。
- 基本は電磁気と音を扱う
- 情報力は多密度で連携する
- 高密度では情報力は分離しない
- 高密度の情報力は波動や粒子ではない
- 魂は高密度の情報力により設定される
- 自我系は星々の電磁気を集めて使う
- 自我系では共通基盤・回路に偏りを設定する
着目すべきは、多密度世界における情報密度です。高密度化していくと、心の技術が扱う情報力は分離ではなく包含・包括になります。エーテルと呼ばれる密度を知覚した経験があれば、よくわかると思います。
魂と呼ばれる心の技術は、人間と仮想宇宙における中核であり、情報密度は高いです。その高密度な中核を通して意識が人間装置を実装し、自我系を分身・延長・拡張として扱うのが技術仕様です。
意識という不可分の巨大な系に属する特定の住所を、魂というオブジェクト(構成要素)が参照しており、魂が自我系および雛形から起動される人間装置と同化するのが転生です。その転生を支える重要な構成要素が遺伝系の心であり、潜在意識や集合無意識として暫定的に定義されてきたものです。
オープンソースの研究資料「心の科学におけるパラダイムシフト」でオブジェクト指向を心の科学の重要な構成要素として定義しているように、魂のような構成要素は直線時空を超えて動作します。つまり魂は直線的な時空の概念に縛られない状態で設定されており、直線時空の概念を使って直線時空の理を超えた心の部品を集めて使っているのが実情です。
この技術仕様からもわかる通り、魂は不変ではありません。
情報技術におけるオブジェクトのプロパティ(構成要素の設定項目)として惑星環境と目的に即した設定が組み込まれるという一点だけでも、それは不変ではなく可変です。不滅・不変・不死・不老の概念は誤解と歪曲が大半のため、心の技術者はそれらを手放す必要があります。
誤解されやすいのが、魂・自我系・遺伝系・人間装置の関係性です。
人類は直線的な分離の世界に浸りすぎたため、なんでも階層性で定義しようとします。自我系がソフトウェア、遺伝系がミドルウェア、人間装置がハードウェアといった具合です。惑星上に設置された仮想宇宙も階層性の次元として定義されがちですが、どちらも正確ではありません。
心の技術者は「すべての構成要素にソフト・ハード・ミドルのような論理結界が存在し、その系の一定規模がソフトとして認知されたり、ハードとして扱われる」という相似形の仕様を理解しています。
ヒトコトでいうと 「心の技術の一部が肉体や物質世界として知覚されている」 ということです。
活用事例の逆行分析
最後に、心の技術がどのように使われ、どのように認識されてきたかを記述します。
以前の考察ログ「テクノロジーの進化:神から心へ」で、ウエツフミの天地開闢を例に、神話とは技術仕様、事例、歴史・文化的な遺伝情報などによって構成されていることを明らかにしました。謎や論点を解くにあたり「神 = 心」という鍵を使うと、あらゆる局面で岩戸が開きはじめます。
同考察ログの音声解説では、さらに神話を技術的な解説と事例を含んだ刷り込みであると述べました。
例えば、古事記の禊祓は意図的に仕組まれたプログラムであることがわかります。ウエツフミではイザナギ・イザナミという男性性・女性性の情報エネルギーもしくは量子レベルの電磁気が祓いを行うのに対し、古事記ではイザナギつまり男性性・電気的エネルギーのみの祓いになっています。
小笠原孝次著「言霊百神」で説明されている、言霊ウを中心とする天津金木の運用として捉えることもできます。
情報力・電磁的バランスをとり、宇宙倫理へと文明観・宇宙観が進化すると、言霊エを中心とする天津太祝詞の運用に移行します。この宇宙倫理エは、シュメルのエンキが定めた「メ」と同様のものであることが大祓祝詞から察せられます。
このように、心の技術を熟知した存在たちが人間を操作し、分離を促進し、衝突を生み出してきたのが惑星の歴史なのです。それは主に宗教・政治・文化・科学の分野に遺伝的な影響をもたらしてきました。このことが理由で、思考停止領域の上に構築された現代の科学や数学を改める必要があります。
これまでの惑星文明の傾向が男性優位・分離傾向・個人主義であった理由もここにあります。実はこの顕在化した現象が「右利き統一」です。筆者は生まれつき左利きで、右利きに矯正され、後に左を活性化し、両利きになりました。その結果、気づいたのがバランスの欠如と回復です。
ニーナ・クラウス著「音と脳」の114ページには、利き手の使いかたや演奏する楽器の種類によって、運動皮質の地図が非対称になることが書かれています。現在の筆者はようやく運動皮質が対称になってきたのだと思います。世界の知覚がドンドン変化していったからです。
これは一種のバランスや種族の進化における封印術として理解できます。心の技術とは、このような現象を逆行分析し、妨害術式を特定することにも使えます。それは主に自我系と遺伝系に関係があるのです。一部の勢力が天地人の電磁的しくみを秘密裏に利用してきた理由もここにあります。
マインドコントロールは心の技術の悪用です。電磁兵器は心の技術の軍事利用です。世界的な問題の解決のために心の技術をレバレッジとして使う努力は、意識拡大と人類の進化に貢献します。