世界魔術としてのシンクロニシティ

洞察レポート 著者:Mana K  投稿:2024年06月19日

シンクロニシティ体験をケーススタディに、術式としてのシンクロニシティを検証します。シンクロニシティはマインド技術、世界魔術の一部であることを洞察します。

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概要

シンクロニシティ。この不思議な現象はどうして発生するのでしょうか。リアル魔術として学者が研究するテーマでもありますが、その「しくみ」を意図的に活用することはできるのでしょうか。この洞察レポートでは、マインド技術研究所が経験してきたシンクロニシティを事例に、技術的な解説を試みます。


前提と要約

シンクロニシティとは同時性です。関連するように見えるが、因果関係が識別できない出来事が同時発生することを意味します。これは通常、願望実現など個人的な欲求と結びつけられますが、本当はマインド技術の一端であり、魔術的な出来事の連鎖です。

心の技術と出来事の連鎖

Why - なぜ、シンクロニシティが発生するのか

シンクロニシティとは心の技術における出来事の連鎖です。システムに的には複数のイベントが非線形的に発生することで現実創造される、一種のフィードバックループです。意識がそれを統合し、認識します。

What - どんな特徴がシンクロニシティにはあるのか

種類は大きく2つです。破壊的なモノと建設的なモノ。ただし、システム理論でいう強化ループと警告ループとは異なります。ポジティブ・ネガティヴで分けるのではなく、術式の目的や術者の意図によって分けます。

How - どのようにシンクロニシティを活用するのか

最も重要なのは、責任を持って世界術式を行使する姿勢です。その上で、シンクロニシティを低次のレバレッジとして活用します。低次レバレッジとは戦略の領域であり、出来事の連鎖に応じて立場を調整します。


破壊的シンクロニシティの正体

このセクションでは、シンクロニシティの破壊的な事例について解説します。

破壊的シンクロニシティ

シンクロニシティには破壊的な出来事も数多く存在します。ご存じでしょうか。その正体は「マインド技術の悪用」だということを。原因は単一ではありませんが、悪意ある魔術や錬金術の行使が関係しています。

筆者はこれまで、攻撃的で破壊的なシンクロニシティも大量に経験してきました。ハッキリいえば、それらは妨害術式や黒魔術であり、悪意ある攻撃といえます。非線形で因果関係の特定が困難で、それゆえに防御がとても難しい類の攻撃です。

対策が非常に困難とはいえ、この種の攻撃には明らかな特徴があります。

まず、書籍「エクソコンシャスヒューマンズ」がいうところの、ダブルバインドがあります。正確にはダブルバインドどころか、トリプルバインド、もっといえば五行の相生・相克による流転術式まで存在します。そしてそれは袋小路的な詐術によって為されることも解ってきました。

カンタンにいうと「頭を水中に突っ込んで押さえつけながら、深呼吸しろと迫ってくる」術式です。

この手の攻撃は、主に人間を遠隔操作することにより実行されてきました。それは文化的・社会的な術式から家族や友人、自身の思考様式・行動規範に及ぶだけでなく、肉体の強制操作まで行われてきました。

思考様式・行動規範が遠隔操作、集団操作されるメカニズムは、マインド技術研究所でも何度か言及してきました。それはスピリチュアル産業の大多数がワンネスや宇宙意識だと考えている、遺伝的なマインドの貯蔵庫に対する術式です。

意外なのが肉体の強制的な遠隔攻撃で、対象を害する悪意ある攻撃も存在します。正確な術式を特定することはできませんでしたが、何度も経験するうちに解ったことがあります。それは人間装置が接続している電磁ネットワーク(グリッド)や個人のマインドにしつこく干渉することによって起こされます。

いわゆる憑依にも種類があって、遠隔攻撃のひとつがマインドに対するDDoS攻撃や、肉体の脆弱性を突く電磁的な攻撃であることも判明しました。例えば、息もつけないほど大量の想念パケットを送りつけてくるのです。インターネット同様、幼稚な術式から非常に高度で段階的な攻撃まで存在します。

電磁ネットワークに影響を与える術式のひとつに「気象操作」があります。筆者も9年ほど各国・各地で気象操作のパターンを観察してきましたが、人為的なネットワーク操作による電磁的な影響が、自身の精神状態や体調に変化をもたらしていることが、検証の結果明らかになりました。

個人的な調査によると、元人間・自称マスター・隠された統治機構・地球外との連携などに関連するようです。惑星レベルのマインドネットワークでいうと、シューマン共振なども悪用されてきた。殺意ではなく悪意が強い。術者を守るため、死なないよう徹底攻撃しながら、ギリギリ生かしておく。

これが私たちマインド技術研究所が実験を重ね、しつこく検証し、ようやく理解した内容です。

この洞察レポートをお読みのあなた、もしくは家族・知人が、最近まるで憑き物が落ちたかのうように穏やかになって驚いている。そんなこともあるかもしれません。

考えられる理由のひとつが、この「破壊的なシンクロニシティ」の減少です。

シンクロニシティの減少が人々の思考様式・行動規範(文明基盤)に影響する。いまいちピンとこないと思います。ハラオチしないと思います。自己啓発業界やスピリチュアル産業に浸かっていると、シンクロニシティは個人的な願望実現と固く結びついていると思います。

シンクロニシティはマインド技術の一端、フィードバックループですから、破壊的なものから建設的なものまで多様です。さらに理解を深めるために、ご一緒に建設的な事例も確認してみましょう。


建設的シンクロニシティの事例

このセクションでは、シンクロニシティの建設的な事例について解説します。

建設的シンクロニシティ

建設的なシンクロニシティとは「システム的に非線形フィードバックループを最適に生成・活用している状態」です。強化ループも警告ループも健康的に動作している、健全な戦略術とも表現可能です。

非線形フィードバックループとは、因果関係が複雑で特定が困難ではあるものの、現実創造における出来事の連鎖が発生し、それを認識している状態を指します。入力と出力が直結しないけれども、ちゃんと処理が行われている状態です。

本質的にいって、建設的なシンクロニシティはお金や龍神とは何の関係ありません。むしろ自然と調和している状態ですので、執着や思い込みが逆に機能不全を引き起こす原因となります。

今まで執着や思い込みがシンクロニシティとして強力に動作していた理由は、どちらかというと黒魔術的で破壊的なシンクロニシティに原因があります。短期的には得だけれども、実は隠れた支配術式というのは、人間界でもよくある話です。観察と検証が大切な理由がここにあります。

建設的シンクロニシティとして、今月発生した2つの事例を検証します。

国内メルマガと海外ニュースの連動

違和感あるモノゴト。結論を急がずネガティブケイパビリティを意識していると、翌日にその回答が別の方向から届くという事例です。国内メルマガで違和感を感じ、その回答が海外ニュースとして届きました。

ケースその1

時系列で書くと、次のような出来事が起きました。1日に1つの出来事が起きた計算になります。

  1. トランスヒューマニズムについての本を読む
  2. 国内メルマガでアンチエイジングの警告を見る
  3. 海外ニュースでアンチエイジングについて読む

国内メルマガというのは、戦略思想研究所という会社から届いた一通のメールです。海外ニュースというのはQuartzという海外メディアからの経済ニュースレターです。

戦略思想研究所が提供するコンテンツに、天縄文理論というものがあります。筆者も時々コンテンツを購入したり、理論の書籍を数冊購入してマインド技術の研究資料にしていました。その企業から新コンテンツのお知らせが届き、そこに次のような文章が書かれていました。

アンチエイジングは「自然によるふるい」?要注意です

このコメントはコンテンツ購入ページからも確認できます。天縄文理論の研究家である小山内さんが提案するように、筆者はこの理論を鵜呑みにしたり、盲目的に信じることはしてきませんでした。可能な限り検証し、理論をすべて正しいとも考えていません。

そして今回、メルマガのこの文章だけが、なぜか心に引っかかっていました。

表面的な理由は、筆者が実体験を通して「老化を遅らせる術は存在する」ことを経験していたからでした。それは錬金術、練丹術、気功のような方法です。のんびりゆっくり静かに過ごすことで、精神と肉体のエネルギーを高め、マインド(心)を充実させ、副産物として老化を遅らせるというものです。

この養生とアンチエイジングは異なる概念であるとは理解していたものの、ふるい(淘汰)とどう結びつくのかを消化できませんでした。

次の日、Quartzからメルマガが送られてきました。ちょうどこの洞察レポートを書いている日なのですが、そこには次のような内容が含まれていました。

A tech founder claims he successfully slowed down his aging by editing his DNA. He also only eats between 4:30 and 11 a.m. and takes more than 100 pills daily.

この要約を読んで、ハラオチしました。記事のタイトルは「Tech founder claims he successfully slowed down his aging by editing his DNA」で、DNAを編集しつつ、ピルを毎日100粒以上飲むことで老化を遅らせるという、トランスヒューマニズム的な内容が書かれていたのです。

筆者はトランスヒューマニズム的な思想のもとにデジタル化や生成AIの開発が進んでいることは認識していましたので、ほとんど興味のない分野ではあります。しかし今回は、2日前まで前述の「エクソコンシャスヒューマンズ」という書籍でトランスヒューマニズムの詳細を改めて読んだところでした。

このトランスヒューマニズムに関する一連の警告が、私たちマインド技術研究所の活動にどう影響しているかはまだ解りません。とはいえ、このようなバラバラな方向から異なったタイミングで送られてくる情報に明確なつながりを発見することが多くなったのもまた事実です。

このつながりの発見と関連づけが、洞察へつながるのだと思います。

このような「ジックリ系」シンクロニシティは、猪突猛進し、要約や解答に飛びつき、タスクを高速に捌くことばかりしていると、まったく気づけない類の兆しや出来事の連鎖です。デジタルやトランスヒューマニズムにおける負の側面でもあります。

鬼滅の刃で猪突猛進を連呼する伊之助も、実は自然とともに育ち、鋭い動物感覚を持っていることを忘れてはなりません(笑)

夢と現実が一体化した暗号通信

難易度の上がったシンクロニシティが、夢と現実の境界が薄まった事例です。

内容は、夢で見た文字を現実で検索したら非線形的に別の出来事とつながっていたという経験です。英語版では、生成AIによる読み上げと一緒に公開しました。

ケースその2

時系列で書くと、2日の間に以下6つの出来事が起きたことになります。

  1. バラ十字会の季刊誌でシャンバラについて読む
  2. 夢で「Tarbot」という文字を何度も見る
  3. 起きて地図を検索し「Ladakh」を見つける
  4. 件名「起源(出自)を確立する」をメールで受信する
  5. 書籍で「Ladakh」とシャンバラの関連を見つける
  6. 自分の出自や起源を知りたかったことに気づく

あなたもお感じかもしれませんが、最近夢と現実の境界がなくなってきています。どちらも感覚的にリアルであり、思考しながら行動を決定しているという点で、現実味があります。違いは記憶が飛んでしまうことと、空を飛べることです。

2日前、朝方に明晰夢をみました。地下にあるような狭く窓のない部屋に入り、そこで謎のリストを確認し、どこかで何度も「Tarbot」という単語を見ました。

起きてとても気になったので、台所に移動し、スマホのフライトモードをオンにしました。まずは「Tarbot」とWebで検索したのですが、意識が朦朧としていたのか、ぜんぜんピンときませんでした。

次にGoogle Mapsで「Tarbot」と入力しました。その単語は場所を意味していることだけは解っていたように思います。すると一発で「janat Tarbot」というパキスタン北部の標高3800m地点の場所が現れました。

後で気づいたことですが、この場所が一発で表示されたのは不思議でした。Google Mapsというのは、現在地やVPNのIPアドレスに応じて経済的な場所を優先表示します。例えば「Tarbot」と日本で入力したら「Talbot」というレストランを表示したり、海外の施設をポイントしたりします。

パキスタンの山に位置するTarbotを見ても全然ピンと来なかったのですが、スクリーンに覚えのある地名があることに気づきました。それはインド北部の「Ladakh」という場所でした。

確か書籍で読んだことがあるな、UFOや地球外の文明と関係があったはず。

思い出しながらメールを開くと、そこにはGhostという企業から「Establishing your origin」という件名のメールが届いていました。翻訳すると「起源を確立する」もしくは「出自を確立する」ということです。

改めて記事化のため調査を始めると、どうやらTarbotというのは「とっかかり」のようなもので、実際はLadakhという地名に意味があるようでした。書籍「THE SEEDERS: The Return Of The Gods」というKindle本で読んだ記憶があり、Kindle検索してみると見つかりました。

Ladakhという地名は、シャンバラと多銀河連合(Intergalactic Confederation)に関係した箇所に頻出していました。この時はじめて「そういえば、昨日シャンバラについての記事を読んだな」と思い出したのです。

いまだに起源や出自とシャンバラの関係はよく解りません。シャンバラに興味を持ったこともありません。このシンクロニシティが、今後どのようにマインド技術の研究や自身の人生に影響するかも判りません。

ひとついえることは「自然のメッセージは直線的ではないことが多い」ということです。いいかえると、直線的な時空間の概念とは異なる仕様で送られてくるのです。つまり、シンクロニシティとはオブジェクト指向で動作しているマインド技術であることが判ります。

オブジェクト指向をカンタンに説明すると、大量の部品が先に存在していて、それを随時呼び出したり実装してつなげることによって、異なる体験を生み出す技術仕様のことです。この技術仕様により、あらゆる事象を体験することが可能になっています。

これは魔術であり、心の技術の一端がシンクロニシティとして経験されるのです。

この事例からも、建設的なシンクロニシティが(個人的な願望実現における)損得に直結しないことがわかります。人間の建設的と自然の建設的では、意味がまったく異なります。


世界術式の行使は責任とセット

このセクションでは、世界術式の行使におけるシンクロニシティ活用を検討します。

世界術式の行使

結論を書くと、建設的なシンクロニシティの活用とは「責任ある世界術式の行使、その一環として使うこと」です。この状態は自身も世界術式の一部として扱う必要があり、個人主義や利己的な願望達成では困難です。

ましてや、現代の経営に散見される「丸投げ、奴隷化、他責マインド」では行使することすら許されない。というのが、システム設計者やシステム管理者、そして自然というシステムから見たときの見解でしょう。

魔術的な戦略プロトタイプ

この戦略プロトタイプは、ビジネスにおける魔術的なデジタル戦略です。左側が基本戦略、右側が作戦術のプロトタイプです。戦略が実行可能か、簡易実行しながら判断できるよう設計されており、計画フェーズに最適化されています。

大企業のコンサル現場に入ると、けっこうな頻度で「全体最適化」なる言葉を耳にします。ところが、実際行われているのは部分最適化や足の引っ張り合いだったりします。この状態で世界術式は行使できません。

これまでの時代がそうであったように、無理やり実行して意図しない結果を招いたり、逆レバレッジなるものが効いてしまうこともあります。なぜ、そのような大量の機能不全を引き起こしてしまうのでしょうか。

原因のひとつに「モノゴトを極端に限定された側面でしか捉えない」というモノがあります。

極端に限定された側面ですから、扱える変数も情報量も極端に限定されています。西洋的で二元的な思想に立脚し、神という思考停止領域の上に文明基盤が構築されてきました。ゆえに「do X then Y」という術式を多用し過ぎてしまったのです。

判りやすく表現すると、二極モノサシで直線的かつ短絡的に判断してきたので、機能不全だらけになっているということです。

前回の洞察レポート「意識進化も退化も可能な結界魔術」で詳しく検討したように、世界術式は複雑系として認識するべきです。すべてを完全認識できないとはいえ、現在の10倍は認識を拡大する必要があります。

前述の「do X then Y」のような極端に単純化された術式では、世界の一端すら記述することはできません。ひとつの心の部品ですら記述することは不可能です。以前から私たちが主張してきた「文明基盤である数学や科学を刷新する必要性」に関係しています。

私たちは今、オープンソース・プロジェクトとして魔術や錬金術を概念的にデジタル化しています。プログラミング言語を思い出しながら、最新の技術を取り入れつつ、デジタルに術式を記述しているのでよく判ります。森羅万象をデジタル化することなど、ほぼ不可能であることを。

概念ですらそうなのですから、監視世界におけるトランスヒューマニズムがどういうものか、ハッキリと理解できます。それは責任ある世界術式の行使などではなく、むしろ破壊的で退行的な活動であると考えます。

改めてシンクロニシティ活用の文脈で再考してみると、大量の情報と変数を非線形的なオブジェクト指向として扱いながら、環境が出力する反復情報や出来事の連鎖に気づき、立ち位置を調整していかねばなりません。自身という部品を調整すると、世界も調整されます。

この魔術回路を活用できるのは、全体最適を念頭に、創造の喜びへと移行していける人々なのです。