文明と人類の課題に向き合う

考察ログ 著者:Mana K  投稿:2024年02月25日

惑星テラの文明と人類の課題。山積した問題を直視すると、課題が浮き彫りになり、解決策が意識やマインドに深く関連することが視える。この考察は問題から課題を、課題から解決策を導き出した記録である。

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概要

おそらく「課題は解決されつくし、ソフトランディングする時代」という幻術にかかっている人は少ないと思う。一方、この惑星テラの課題に真摯に向き合い、根本解決に向けて動いている人も少ない。理由は自動操縦モードで操作されているか、問題を直視していないか、単に興味がないからかもしれない。

この考察は、私たちの惑星と文明を想い、問題をシッカリ受け止め、課題に真摯に向き合った記録である。

論点・要点

論点は「地上文明と人類の根本課題は何か」であり、考察の要点は以下。

これら5つの要点で論点を解く。論点は課題に直結し、要点は問題に対応。問題への解答とそのシステム創発性が、論点への解答、課題への解決策となる。要点・問題は昇順で、個人レベルから惑星レベル。


地図を見て土地を体験しない問題

個人レベルの問題に「分かった気になる症候群」がある。よく「頭でっかち」という。全体を見ないことを「木を見て森を見ず」というが、本件は地図を見て森に入らない、森を見て森に入らない問題。

情報だけで体験を伴わない

問題:見たり、聞いたり、読んだりしただけで、理解したと思い込む。

サンドウィッチの看板だけ見て、まるで食べたようにレビューを書く。本やネット記事を見ただけで、熟知したかのように語る。DevOpsという用語が流行ると、読んだだけで人に教える。経営者に「いやいや、今はDevSecOpsですよ」と。実際の行動は、名前と誕生日を組み合わせたパスワードを何度も再利用。

具体的な比喩は、そんな感じである。

リーンスタートアップが批判されている。ゴミばかり量産するというのが理由。一理あるが、ロジックや理論で飾り立て、専門用語を量産したところで「地図を見て土地を体験しない」卓上の思弁。大量の理論や短絡的な思考を根拠に判断し、他人に実装を丸投げし、大問題に発展。もしくは分析麻痺で頓挫。

思いつきで森に入り、他人や自然への害を考慮せず、命の危険を顧みないのもまた論外。ゴミ量産に対する批判の真意はまさにこのこと。長期視点・広い視野の不在、金銭・利権に執着した強欲企画、カスタマーサポートの疲弊と利用者への責任転嫁。それらも批判対象と理解。目的を持った地図の確認と行動が重要。

解答:目的を持って、地図を確認し、見当をつけて体験する。使命に沿った仮説検証。

データや数値だけで判断する

問題:デジタルデータ、統計情報、経営指標で世界を理解したつもりになる。

コンサルの提案を実行するとうまくいかない。プロジェクトが頓挫する。予想しなかった問題が頻発する。このテンプレ問題は、卓上理論・数値・過去データに偏っていることが原因。クライアントにも責任がある。

新時代の理想は「コンサルに分析や戦略を頼まない」こと。同調・忖度しながら働く伴走型も同じ。

新しいコンサルは、もっと別の職業。あえて表現すると「シャーマン属性を備えた、テクノロジーに強い、サイキックな観察と傾聴が可能な自然エキスパート」である。現在のコンサルとはまったく異なる。情報密度が高まり、認知負荷を克服し、視座が変わると、有機的なテクノロジーを環境と相互作用させて扱うことになる。

解答:体験の不在が機能不全の要因。データ・数値は、批判的かつ参考程度の情報に。

ビスマルクの格言を鵜呑みにする

問題:二択で決めつけ、思弁に偏り、体験・経験を厭う。

後述の分極化と直線性へ接続する「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という格言と、それを鵜呑みにする姿勢。宰相ビスマルクが語ったとされるこの格言。分極化に立脚した短絡思考であり、ロジックは「否定から入る主張」である。要は「Aではなく、Bである」という、コンサルが多用する手法。

道化・愚者として王に進言する存在は、愚者の仮面をかぶった賢者である。

ワンワールド史観で思考実験。落合莞爾氏の著作や動画コンテンツで洞察される(膨大な調査に基づいた)歴史情報。その情報を鵜呑みにして、ネットで国體奉公衆を名乗ることを考えてみたい。国體が何であるかを検証・体感せず、謀略や奥の院に憧れる姿勢は愚者そのもの。

スピリチュアル産業で思考実験。疑わしいチャネリング情報、特に海外の情報を鵜呑みにして拡散。自分も自動書記がはじまったので、高速起業。情報の検証プロセスは迂回・無視され、知名度をあげることにフォーカス。その産業的な現象こそ、愚者そのものであり、前述のリーンスタートアップによる惨劇。

解答:歴史や情報を検証し、行動や体験と統合する。意を発して識を得る、意識工学の活用。

個人レベルの問題への解答

分かった気になる症候群を回避するためには、地図を見ながら土地を体験する。データや数値のような抽象化・可視化された少ない変数だけを追い求めない。情報と経験を統合し、意を発して識を得る。


分極化と直線性に基づく思考様式

思想レベルの問題に「何でも白黒つけたがる性質」がある。よく「二極化している」という。社会を変えるには「人を責めるな、システムが悪い」というが、システムをつくったのは人であり、文明は人の産物。

すべてを二択・二極で分類する

問題:善悪、光闇、上下、左右、高低など、極端なモノサシで分類する。

スピリチュアル産業でしこたま刷り込まれる(洗脳される)のが「光側と闇側」という分断。あまりにも乱暴・無知であり、暴力的といっても過言ではないほど事実を歪曲してしまう。原因は無知そのもの。

何に対して無知なのか。マインドのプログラミングに対して無知なのである。

原始概念はプログラミングの産物。プログラミングとは文字通り洗脳やマインド・コントロールであり、可視・不可視どちらの領域にも適用される技術。設計思想は「分離・混乱・統治」である。

錬金術的にいう「四大元素の条件づけ」によって「二極フレームにエネルギーが流れ、モノゴトを扱う」ように組まれているだけなのである。ということは、ハックもできれば改善もできる、ということ。プログラミング的には「条件分岐の条件と分岐ロジックを解体・変更する」だけの話。要はコントローラーの交換。

幻想を支える真実の世界は、システム境界が曖昧。分離から遠のくが、情報密度が高まるため、明晰さが増す。これをパラドックスに感じるのであれば、それは「二極化プログラム」が効いている証拠。

解答:意識拡大が進むほど、明晰さが増し、分離から遠のくことを理解する。

時系列・手続き型に囚われる

問題:過去から未来、カルマや因果で世界は構成されているという認識の檻。

VUCAな世界と騒ぐのは「過去と同じ少ない変数で、新しい環境を測る」ことが原因。データを時系列で分析し、過去から未来を予測するのも、囚われのバックキャスティングによる未来構想も、突き詰めれば「直線時空の概念」が原因。要は「シーケンシャルな世界に自分を閉じ込めている」ことに起因する。

地球上の宇宙システムは「幻想システムとマインドの檻」が支配的。幻想システムは多重仮想化された宇宙環境であり、マインドの檻は仮想宇宙を構成する大量のモジュール群である。この複雑で多重化されたシステムの特徴は、直線的なルール・モデルを多重継承していること。システム自体は、実にオブジェクト指向である。

直線時空の概念でモノゴトを解釈し、過去や未来に縛られる。その中で哲学的な問答を続けるので、解決に向かわない。カルマも同様で、個別化された意識が(魂という触媒・界面を通して)人間装置を実装する際のサービス仕様である。知覚・認識する現実は普遍ではない。この気づきからブレークスルーが始まる。

解答:基本はオブジェクト指向で、局部実装で直線世界を体験する、という気づきを得る。

ポジネガ判定で蓋をする文化慣習

問題:問題に向き合わず、課題を受容せず、ポジティブしか見ない習性。

人種問題でいう、白人のカラーブラインド。波動差別や利己主義における、日本人の臭いものに蓋をする習慣。ポジティブでないとダメで、ネガティブは悪というのは、分極化プログラムを使った分断統治の常套手段である。システムに責任転嫁し、陰謀論で仮想化し、仮想敵(villain)を使って自他を騙す。

ポジティブ思想・ブリスジャンキーは、スマホ中毒・コカインジャンキーと本質的に同じ。

分断・分極手法がバランスの調整や活性化の初期段階にトリガーされることもあるが、心に留めておきたいのは「あくまで対症療法であり、未熟な対象に向けたアプローチ」であること。腫れ物に触るような「未熟扱い」をいつまで要求・享受するか。それがそのまま成長指標となる。

ポジネガの本質は「強化や警告」であり、右往左往であり、気づきの兆し・シグナル。感情のフィードバックループを使って、非線形的に自身のポジションを調整していくのが、多次元的な戦略的アプローチである。戦略的にポジショニングするには、判定の前にモノゴトをありのまま見て、感じて、観察することが重要。

解答:判定ベースではなく、モノゴトをありのまま知覚する姿勢が効果的。

思想レベルの問題への解答

何でも白黒つけたがる性質を克服するには、分極化など極端に単純化されたモノサシで世界を見るクセを克服する。根本原因は直線性であり、直線時空の概念の拡張が必須。


アルゴリズムに依存した行動規範

社会レベルの問題に「フィルターバブル、エコーチェンバー」がある。よく「SNS疲れ」という。テクノロジーやシステムに振り回されている状態を「スマホ中毒」というが、本質は数理モデル・アルゴリズム統治。

他人や機械のルールに服従する

問題:心理誘導・意識操作され、無自覚な集団として管理されている。

スマホ、ネット、動画サイト、ソーシャルメディア(SNS)などを中心に人生が動いている状態。ビジネスも同様。マーケティングで多用される心理誘導や、ビジネスで常識のように実装されるダークパターンやスラッジ。不寛容でどんどん増える禁則・罰則。これらはすべて監視・抑圧・統治の一環であり、継承型の支配術式。

システムのルールが多いほど、未熟な文明である。

この誘導・強制・詐欺ルールがはびこる原因は、前述の「地球上の宇宙システム」に根本原因がある。テラフォーミングとして知られる、惑星仮想化という高度なテクノロジー。その上にさらに仮想化され、ハックされ、歪曲された仮想宇宙が存在する。その仮想宇宙の設計思想とモジュールを多重継承していることが原因。

その歪んだ仮想宇宙の利権争いが、さらなる部分仮想化や操作システムを生み出し、混沌を拡大したのである。その黒魔術的な混沌から抜け出す方法は、錬金術師たちが伝承している。断捨離からの統合。心理学的には「無意識の問題を顕在領域に引き上げて対処する」手法。レバレッジ・ポイントの発見が成功要因。

解答:無自覚を意図的に自覚領域に引き上げる、錬金術の訓練が効果的。

体験と共にアルゴリズムを考えない

問題:惰性と現状維持にドップリ漬かり、そのことに疑問を抱かない。

無意識下で操作されているので、よほど意識しないと解決できない。自分でマインドのアルゴリズムを考える、メンタルモデルを入れ替える、マインドセットを拡張する、といった対策を継続する必要がある。怠惰を教育されている現状維持の文明は(戦略的・システム的に)よく練られている。

実は、楽しみながら対策できる。

家事をするとき、仕事をするとき、作業をするとき、自分で効率と効果を考えながら行動してみる。いつもと同じ無自覚な自動操縦な行動ではなく、手触り感を持ちながら同時にアルゴリズムを練ってみるのである。この遊びがマインドのプログラムそのものであり、錬金術師たちが実行してきた施策の廉価版である。

アルゴリズムというと機械的だが、要はメンタルモデルの開発であり、開発した自作メンタルモデルをマインドがシステムの一部として統合・実装することを意味する。ある程度統合された規模のマインドをマインドセットと呼ぶ。人間装置と体験システム(地球上の宇宙システム)における思考様式・行動規範である。

解答:思考ロジック・行動パターンを意識し、意図的に改善してみる。

直線ルールに縛られた自動操縦な生活

問題:狭い領域をひたすら迷宮化し、退廃の流れに身を任せている。

時系列・手続き型と類似の問題。直線ルールと怠惰教育によるラビリンス戦術は非常に厄介である。すでに気づいている人にとっては拷問に近い。迷路ではなく迷宮なので、直線的に延々と歩み続けるも、一向に出口に到着しないという幻想である。

目的達成までの距離が「直線的に引き伸ばされている」ことにお気づきだろうか。

この幻想の中で自動操縦モードになっていると、自分が支配・操作・奴隷化されていることにも気づけない。退廃モードになっているのに「流れに乗ることが重要、流れに身を任せよう」というスピリチュアルで心地よいメッセージに騙されてしまう。

流れに乗って身を任せるためには、どのシステムに、どんなモードで参加し、どんな情報の構造やフローに身を任せようとしているのか、確認・検証しなければ非常に危険である。基本はオブジェクト指向で、フラクタル・トポロジーなモノゴトの組み合わせを直線実装で集中体験する仕様。道はたくさん存在する。

解答:情報密度を上げ、世界は一本道ではないことに気づき、道を模索する。

社会レベルの問題への解答

フィルターバブル、エコーチェンバーの本質は、アルゴリズム統治。効率的に人類を支配・操作するための数学・統計確率であることを理解する。錬金術的な訓練が役立つ。


すべてを均質に管理する統治哲学

文明レベルの問題に「大航海時代と均質の強制」がある。よく「グローバリズム」という。統一思想、世界政府、人種・血統カーストなどを基盤とした「一神教」というが、実は統治のための単なる手段。

遺伝・種族を無視した統治・管理

問題:全員を同じように扱う社会システムが、機能不全を起こして久しい。

均質統治を目的とした文明。その原因は仮想宇宙の目的・ルールを継承しているため。その仮想宇宙は本来の惑星仮想化とはまったく異なる目的で経営されている。そう、経営されている宇宙なのである。

技術的な説明を省くと「多重化された囲いの中で飼われている」ということ。

本来、ある一定の条件を満たせば自由に出入りできる環境である、惑星システムと仮想化された体験プラットフォーム。なぜか、カバラのセフィロトのようなフレームワークで監獄化してしまっている。目的は複数あると推察されるが、テコ入れできる問題のひとつに「ある人間たちが管理を一部任されている」ことがある。

任されているのか、代理統治に使われているのか、不思議な構造ではあるが。

彼らにとって、主人の帰還は長年の目標であった。人類や文明の進化を自分たちが管理していると勘違いしているのである。もちろん、彼らも囚われの身である。あらゆる勢力が入り乱れ、利権・覇権で争い、プラットフォームを奪い合い、時に利害の一致で提携し、時に反目してきたのが歴史である。

この状況は、私たち人類の手で終わらせなければならない。

人間装置の遺伝情報も見た目以上に異なっていること、人間装置を実装している魂は存在ごとに大きく異なること、個別化された意識のノードにも違いがあること。これらを理解した文明基盤に差し替えることが「経営されている宇宙を終了させる」ことにつながっていく。

解答:見た目は似ていても中身は違うという技術仕様を踏まえ、国際システムを構築する。

地上の宇宙仕様を知らない宗教的な思想

問題:大量の妨害術式により、何が真実か判らなくなり、盲信するようになった。

テラフォーミングで知られる惑星仮想化。その仮想ホスト環境の上に構築された大量の仮想宇宙、幻想システム、マインドの檻。仮想宇宙はマルチバースを模して多次元化し、人々を拘束してきた。一度、仮想宇宙から脱出しても、別の仮想宇宙に囚われるのである。

これを総称して「詐欺システム(the deception systems)」という。

詐欺システムとは仮想宇宙の集合体であり、仮想宇宙は幻想システムの集合体であり、幻想システムは大量のマインドの檻で構成されている。個人が発見する妨害術式は、主にマインドの檻(マインドセット、マインドのモジュール)である。この妨害術式は直線時空を超えて作用するので、未来に発動する可能性もある。

システム分析・開発でいうと、詐欺システムとはドメインである。仮想宇宙はサブドメインで、幻想システムはサブドメイン内のさらなるドメインであり、サブサブドメインである。マインドの檻はサブサブドメイン内に存在するクラスやオブジェクトがモジュール化された構成要素として知覚される。ただし、すべてはマルチバースとして複雑に重なり合い、織り込まれている。そのため、多次元コンテキストがネットワーク化し、個々の仮想宇宙・幻想システム・マインドの檻をフラクタル・トポロジーに接続している。

この構造は本当の宇宙システムと同じであり、惑星環境や仮想ホストと同じであり、真実を継承しつつ(システムのゴールとルールによって)歪曲しているため「どこまでが幻想で、どこからが真実か」見分けがつかない。

この状態を「幻想を支える真実」という。

これらの仮想宇宙を普遍的な宇宙として解いてきたのが、宗教とスピリチュアル産業。宗教とスピ産業は実は同じ幻想システムの別側面でしかない。両者を橋渡しするコンテキストによってマインドの檻が大量に共有されてきた。前述の通り、そこには一定量の真実が含まれているため、不要な混沌を引き起こし続けて現在に至る。

解答:判断を他人に委ねるのは悪手。自分で感じ、考え、検証するに限る。

狭い領域を細分化し、不要に複雑化する学問

問題:限定領域を極端に単純化し、延々と複雑化し、統合できなくなっている。

前述の宗教・スピリチュアル産業と深く相互作用しているのが地上の学問。特に、哲学・数学・科学・歴史は、非常にわかりやすい例である。ほとんど「分離・衝突・迷宮・統治・操作」仕様で経営されている。

個人的には、ある一定の進化を遂げた分明に「哲学は不要」と考える。

哲学には「真実を探求する」目的があり、自然・現実・実存などの知識を蓄えることを目指す。叡知を愛するというギリシャ語が語源。高度な文明でこの役割を担うのは、科学とテクノロジー。メタ物理学(形而上学)のようなブランチも不要。モノ・コトではなく、意識科学・マインド技術・遺伝工学などの分野で科学する。

哲学する理由はシンプル。真実が隠され、歪曲され、仮想宇宙と幻想システムに囚われているため。

数学を基盤とする科学にも、弊害・被害がもたらされている。地上の数学を基盤にすると、直線性に囚われることが多く、複雑なモノゴトを暴力的に単純化し、単純なモノゴトを無駄に複雑化してしまう。数学を使うこと自体が間違っているのではなく、数学の種類・科学の基盤・学問システムを変えると一気に進化する。

歴史の迷路と改ざんの理由は明白。仮想宇宙と幻想システムのパラダイムを継承する統治システムの一環であるため。この暴力を論点化し、解き明かす試みがなされているのが現在。しかし、容易に経済プラットフォームに取り込まれ、名誉・権利・私腹トラップで歪曲されてしまう。スピリチュアル産業と同じ構造。

情報技術には開発運用(DevOps)という文化がある。サイロ化をなくし、システムとしての円滑・統合を目指す、アジャイル方法論の拡張版。この文化を種として、マイクロサービス集合体としての文明アーキテクチャを開発するのも良案。文化を進化・改良させ、システム統合したのがチームトポロジー

理論をすべて鵜呑みにせず、抽象概念を上手にカスタマイズし、具体にフィットさせるのが腕の見せ所。

特に「イネイブリングチーム」は重要。エリート主義や媒介ルールで選んではならず、前述の未来コンサルのような人々を選ぶとよい。真の科学者は「コンプリケイテッド・サブシステムチーム」のイメージ。サービスとしての文明基盤であり、惑星環境の仮想ホスト上で動作する新しい仮想宇宙(オープンシステム)である。

解答:DevOps文化を採用し、科学の基盤を再考することで解決へ向かう。

文明レベルの問題への解答

大航海時代と均質の強制を終了させ、自由と主権を取り戻すには、不可視の領域も視野に入れた差異・傾向(inclinations)を基盤とすることが有効。詐欺システムを基盤とする思想体系を刷新する。


意識レベルと情報密度の著しい低下

惑星レベルの問題に「意識の退化・システムの破綻」がある。よく「次元上昇の必要性」という。上昇・下降を優劣と結びつける例が後を絶たないが、真意は世界を深く理解し、課題解決できるよう成長すること。

未熟な文明は哲学や宗教を必要とする

問題:真実を探す旅路が、幻惑と妄想に満たされ、大混乱している。

文明レベルの問題「狭い領域を細分化し、不要に複雑化する学問」と類似。ただし文明レベルと惑星レベルの問題は似て非なるもの。惑星レベルには、古代の神々として知られる種族、仮想ホスト、仮想宇宙とそのシステムなどが含まれる。

つまり「幻想を支える真実」という領域・レベルの問題。

囚われの人類と未熟な文明が哲学・宗教を拠り所にしてきた理由は、すでに述べた通り。目覚めつつある人類と進化前夜の文明が、哲学・宗教を手放すステージにあることも理解可能。問題は、真実を探すという純粋で真っ当な行為がいつも失敗する本当の理由。

ひとつは前述の通り、システム的な課題。地球上の宇宙システム。もうひとつは、そのシステムを設計・開発・運用してきた種族との関係性。この関係性を認識する上で、分極化というメンタルモデルは驚くほど邪魔になる。探求のコツは「善悪、光闇、ポジネガ」など、極端に未熟な分類・ラベリングをしないこと。

これらの理由から、市場に出回っているほとんどのスピ・宇宙系コンテンツ、著作、情報ビジネスは避けたほうが無難。それらの拠り所は哲学・宗教・経済的であるため。反面教師として利用すると、分極化してしまう。単なる情報・ログとして閲覧するにとどめるのが理想。ただし、妨害術式のインストールには要注意。

科学的という概念も同様。絶対的な再現性を科学と定義するのは幻想。経済プラットフォームには説得・操作のために「科学的」という用語を多用するダークパターンが大量に存在する。未熟な文明の特徴であり、進化と共に消えていく。先行指標・成長指標は「哲学や宗教に代わり、本物の科学と技術が発展しているか」である。

解答:文明進化ともに、科学と技術で事足りる。これが成長指標。

単一メンタルモデル、固定マインドセット

問題:すべての事象に同じ思考様式・行動規範を当てはめ、衝突する。

単一メンタルモデルの問題は、分極化に現れている。メンタルモデルとは一種の静的ロジックで「こうすれば、こうなる」という道筋であり、地図・模型である。精神領域に作用するモデル。

固定マインドセットの問題は、現状維持として確認できる。マインドセットとは動的に統合されたシステムであり「思考様式・行動規範」を定義するマインドのプログラムである。ソフトウェア的な物質・論理。

和風に再定義すると「思考様式・行動規範」であり、その構成要素が「思考と行動のモノサシ」である。単一モノサシで世界を判断し、固いアタマで世界を理解していると、退廃の流れに乗って滅んでいく。これが進化における淘汰であり、それは意識レベルの問題、惑星レベルの課題。

次元とは上昇するもの、というプログラ厶された固定観念。アセンションに結びつけたエリート意識、高次元などへの憧れ、波動差別はすべてプログラムの産物であり、未熟な精神性に作用する妨害術式。この原始概念を拡張したプログラミングこそ、マインドモジュールとして認識される、精神に作用する妨害術式、黒魔術。

上下。この立体概念に優劣をマッピング。上という音・波動・バイブスに神というニュアンスを含める。このプログラムを人間装置のハードウェア・ミドルウェア仕様と関連づけることにより、普遍的なプログラム(定数・シングルトン)として機能している。本当は固定ではないため、術式解体は可能。それが脱洗脳。

この洗脳・操作テクノロジーを望ましい方向に改修するのが、新しい科学と有機的なテクノロジー。

新しい科学と有機的なテクノロジーを地上文明に紹介しプロトタイプするのが、前述のイネイブリングチーム。プロトタイプを批判的・多角的に検証し本格導入するのが、コンプリケイテッド・サブシステムチームである真の科学者。文明基盤へと展開・拡大するのが、ストリームアラインドチームやプラットフォームチーム。

解答:多様なアルゴリズムやモデルを開発・採用し、感覚と統合する。

非線形的なフィードバックループへの無知

問題:入力が出力に直結すると思い込み、幻想世界で生きている。

意識にタガをかけられていると理解できない仕様が、非線形的なフィードバックループとその科学。一問一答に慣れきっていて、解答に飛びつく習慣を放置していると、この仕様が混乱の原因となる。真実は、単なる仕様。

超短期的な利益に飛びつく経営も、この非線形的なフィードバックループを理解できないことが原因。すべてのフィードバックループを特定・分析する必要はなく、今の5倍〜10倍拡張すれば事足りる。その努力を怠って、責任転嫁、丸投げ、上から目線で事業を行っているのが、現状維持の文明と経済界。

この64bit仮想ホスト上で、16bit経営される、8bitの思考状態から抜け出すと、明晰さを獲得する。

原因は当人の意識。もうひとつは、前述の仮想宇宙・幻想システム・マインドの檻というシステム構造。幻想を支える真実を科学することによってタガを外すことが可能。ほかにも気づきのブレイクスルーはいくつも(直線時空を超えた術式として)存在し、個人の特性・遺伝設定により発動するよう未来で設置されている。

ブレイクスルーの鍵は「複雑に織り込まれたシステムとして、地球上の宇宙システムを再認識すること」であり、この鍵を使って不可視の禁じられたポータルを開くことで、世界はまったく異なる様相を呈するようになる。地上文明は単純系から複雑系に移行中であり、情報量を圧倒的に増やしている。認知負荷を歓迎したい。

解答:現代科学が前提とする、単純化された世界は存在しないと理解する。

惑星レベルの問題への解答

意識の退化・システムの破綻から抜け出し、進化の流れに乗るには、幻想を支える真実を科学する。未熟な思考様式・行動規範を大きく拡張し、非線形フィードバックループを活用する。

注記:惑星レベルの問題・解答にすべてのレベルが含まれていることに違和感があると思う。その違和感が大切。惑星レベルとは、すべてを包含し「仮想宇宙と人間装置の設計者と同じ視座」の獲得を意味する。視座とは高低で測るものというプログラミングに対する対策でもある。要は「文明内の視点と用語を使って、文明の外から惑星レベルで全体を捉える」ことを暗示している。


結論・解決策

個人、思想、社会、文明、惑星という5つのレベルで問題を提起し、解答を提示した。5つの解答を再統合した解決策と示唆は「幻想を支える真実を科学し、文明基盤を変更し、体験を伴った検証による思考様式・行動規範の再構築」となった。

論点は「地上文明と人類の根本課題は何か」である。再度、解決策から根本課題へと割り戻すと、根本課題は「地球上の宇宙システム、仮想宇宙、幻想システム、マインドの檻」であり、さらに抽象化すると「無知」である。抽象化しすぎると宗教になってしまうので、最適な抽象度で定義すると、次のようになる。

根本課題は、幻想を支える真実に無知であること。解決策は、進化した文明のように(本物の)科学とテクノロジーを文明基盤とし、基盤を変えることで仮想・幻想・妨害術式を解体すること。先行指標は、哲学や宗教に代わり、本物の科学と技術が発展しているか。

ものづくりが得意な日本人が、どの領域と範囲で活躍するのか。この考察から視えたと思う。