未来技術を既存事業に導入する
経営者や事業責任者で、心の技術に共鳴し、既存事業への導入を検討されている場合、議題とともに面会を予約いただけます。
概要
この洞察レポートは、文明イノベーターを対象にしています。文明を刷新し、機能不全を解消するには、文明基盤を理解することが必須です。文明基盤とはテクノロジーであり、プラットフォームです。テーマは「問題の原因である地球上のシステム」であり、仮想化・劣化してきた地上の宇宙システムについて解説します。
前提と要約
幻想を支える真実を見つけないと「たらい回し」の世界にハマります。
この世界の問題が解決しない理由。学問・思想・社会システムが衝突し、統合できない原因。良かれと思って導入した解決策が問題を大きくしてしまう要因。真実を求める旅だったはずが、いつのまにか大量のニセ情報と共に大混乱している人生。スピリチュアルな世界に活路を見出そうとしたが、脱スピして振り出しに戻った経験。
この洞察レポートでは、そのような現象の背後にあるモノゴトを徹底解説していきます。
Why - なぜ、世界の問題はまったく解決しないのか
科学や思想が対立し、統合できないその理由。社会課題から環境問題まで、解くべき課題や取り組むべき問題がいつもすり替えられてしまうのはなぜか。それは文明を支える基盤に問題があるからです。基盤を変えずに表層問題に対処すると、徒労に終わります。
What - どんな原因が、問題の背後で暗躍しているのか
局部的な陰謀論やスピ産業のプロパガンダでは特定できない原因。それが文明基盤です。文明基盤は高度なテクノロジーであり、そのインフラ環境に複数のプラットフォームが重ね合わされ、多重の幻想宇宙をホログラフィックにつくり上げています。
How - どうすれば、地上の宇宙システムを刷新できるのか
解決策は大きく3つ。まず、私たちのバイアスや固定観念という「枠を外す」こと。次に、高度なテクノロジーは有機的で広範囲に及ぶと実感すること。最後に、マインド物質と宇宙システムの特性を理解し、従来のシステム境界を取り払った生活をすることです。
先に示唆と結論を出すと、次のようになります。
高度なテクノロジーと進化した文明は「有機的な創造物を最適に活かす形で操作・制御する」ことが特徴です。本当の魔術や錬金術はすべてそうです。逆に、未熟なテクノロジーと文明は「創造物を無機質かつ強引に扱い、殺す形で加工し、頻繁に不整合を起こす」のが特徴です。
要因は他にもあります。高度なテクノロジーと未熟な精神性が組み合わさった時、壮大な悲劇・被害を生み出します。未熟なテクノロジーと未熟な精神性が組み合わさった時、環境が崩壊します。未熟なテクノロジーと成熟した精神性が組み合わさると、フラストレーション火山にて、あきらめの境地に至ります。
このようなアンバランスや不整合が多重に仮想化されると、いくら基盤が高度なテクノロジーと成熟した文明でも、問題や悲劇が量産されてしまうのです。まさに、惑星テラの地上世界で起きていることです。このようなリスクを軽減する大規模な戦略が「惑星レベル、文明レベルで情報密度を高める」ことなのです。
機能不全で崩壊寸前の文明を刷新し、社会を再構築するイノベーター。臨機応変に思考と行動の枠を入れ替え、世界の構造や時空の概念を拡張し、広い視野と情報密度の高い状態から文明課題を解決する。
今このレポートをお読みになっている、あなたの「近未来の姿」です!
山積した問題、本当の原因
このセクションでは、地上の宇宙システムに端を発する、顕在化した問題を特定します。
世界はとても画一的で、操作されていると思われますか?
各国・各地で見る街のつくり。変化に乏しいビジネス企画。やりたい放題の心理操作マーケティング。ジェンダーを巧みに利用した洗脳。中高年のモラル低下。プログラムされたように踊る若者。SNS中心の生活。最近流行りのAI彼女。気候変動のメッセージに透けて見える利権争い。タガが外れた不可視の世界。
社会や情報から少し距離をとって観察してみると、異様な光景が広がっています。
バイアスを指摘する著者や専門家が、メディアやニュースを鵜呑みにし、自身が強烈なバイアスを持っていることを著作で表現してしまっている現実。学問や科学は経済プラットフォーム上で見事に操作されています。出版も同様です。売れなければ活動できないという理由から、情報の質や信憑性が下がっています。
背後にいるのはディープ・ステイトだけではないと、陰謀論を真っ向から否定する。熱心に追いかけているのは國體情報。米国ではディープ・ステイト(深層国家)と呼び、日本では國體と呼んでいるに過ぎません。表現する抽象領域は同じです。グローバル化された世界の基盤には、いくつかの「ディープな」勢力があるようです。
似たようで少し異なる秘密結社や魔術団体。表向き魔術を否定しながら、活動は魔術そのものということもあります。モノゴトをあえて難解にし、ヒエラルキーを構築し、神秘性を守ることによって「はしごを外す」ことも。同様の手口は経済界でも見られます。それは「ダークパターン、スラッジ」と呼ばれ、問題視されるようになってきました。これらの共通基盤を、私たちは「エリート主義と媒介ルール」と名づけました。
まったく解決に向かわない、山積した世界中の問題。原因は何でしょうか。
すべては「地上に存在する宇宙システム」にあります。つまり、仮想化された地球環境です。この仮想化された地球環境は、もともと想像を絶する高度なテクノロジーを駆使して構築された宇宙システムであり、その芸術的なシステムは、太陽系の他の星々や銀河の星々の影響まで活用した、ある意味かなり過剰性能なシステム(over-performance system)だったのです。その片鱗を、私たちは魔術や錬金術として認識しています。
その高度なシステムが、どんどん意図しない方向に拡張し、多重に仮想化(劣化)されてしまったのです。
システム理論やDXでいう「逆レバレッジ」が意図的に効きまくっている。それが山積した問題が解決しない原因です。ここでいう逆レバレッジとは、システム理論でいうネガティブ・フィードバックループとは異なるものです。むしろ警告というネガティブ・フィードバックが大量ループしているにも関わらず、イケイケ・ドンドンしてきてしまった。その結果、機能不全に陥ったシステムが大量に放置され、現在まで運用されてきたのです。
その状態を解決するのに、同じくらい膨大な直線時間をかけて解きほぐし、数万年もかけてアセンションしていく必要などありません!混乱を生み出すよう「意図的にデザインされた」情報や、謎の「宇宙の総意」的なメッセージには要注意です。地上に存在する宇宙システムをどうにかすればいいのです。
とはいえ、言うは易し、行うは難しです。抽象的に宇宙システムなどと表現しても、問題が漠然とし過ぎていて、解決策をピンポイントすることができません。ゆえに、この「地上に存在する宇宙システム」について明確にする必要があります。そのために、仮想化技術がアナロジーとして強力なツールとなります。
書籍「量子力学の奥深くに隠されているもの」には、こう書かれています。
物理学が目指すのは、世界がどのようなものでできているか、それらが時間とともにどう変化するか、そして、そのさまざまな構成要素がどう相互作用しているかを突きとめることだ。
この洞察レポートを通して、あなたと私たちが共に目指すのも、まったく同じことです。この世界がどんな構造なのか、それらが歴史と共にどう変化してきたか、そのさまざまな構成要素が(システムとして)どう相互作用しているかを突きとめることです。
端的にいえば「マインド物質で構成されたグラデーション世界を、物理学と類似の目標に沿って解く」です。謀略の首謀者を名指しで暴露することは、私たちの仕事ではありません。惑星テラの地上文明にこれから発生する未来の課題を解決するため、意識とマインドの技術開発に集中する。それが私たちのミッションです。
大きな違いは、論点を解くための基盤です。
物理学の基盤は、地上人類が使う数学です。意識工学の基盤も数学ではあるものの、分極化や天秤モノサシ(フォーミュラ、方程式)に限定されません。地上の数学は言語同様、直線時空の概念に深く結びついています。意識工学が立脚するのは直線性ではなく、一者と第一質量(意識とエネルギー)を基盤としています。
情報密度の違い、概念のズレ、アプローチの差異に橋をかけるのが、情報技術のアナロジーです。
現在の情報技術は主にバイナリ・デジタルであり、物理学と同じ種類の数学を基盤にしています。しかし、表現している構造やアーキテクチャはより高密度な世界と連携できるものです。私たちの遺伝情報や環境設定が(意識せず)外界に投影されていることが主な理由であり、逆行分析のためのシステム理論、検証目的のデザイン思考、メタでシュールレアルなアート思考が活きるのも同じ理由です。
情報技術において重要なのは、ドメインモデリングという宇宙的な結界術、ソフトウェア・ミドルウェア・ハードウェアのような魔術領域、マイクロサービスとその統合デザインです。これら知識・スキルは魔術や錬金術との架け橋になるだけではありません。数学の方程式を超えた領域へのポータルとして機能するのです。
まとめると、次のようになります。
世界の山積した問題、本当の原因は文明基盤にあります。その文明基盤は「地上の宇宙システム」であり、地上の宇宙システムは仮想環境です。幻想を支える真実という、もともとの仮想環境は非常に高度なテクノロジーで創造されていますが、その環境上で構築・運用されている(多重に仮想化された)文明基盤や社会基盤が、不整合や機能不全を起こしているということです。
原因を特定するアンラーン戦略
このセクションでは、問題と原因を理解するため、精神的な「枠の扱い」を解説します。
私たちが事象をそのまま捉えることが難しい理由のひとつに「言葉の定義、翻訳の品質」があります。
言葉を定義することに翻訳も含まれるので、理由としてはひとつです。宇宙、意識、精神、魂、霊、物質、次元、スピリチュアル、マインド、メンタル、エーテル、アストラルなど、解釈がバラバラで、歪曲されていたりします。翻訳者が本質を理解しないまま記述している場合もあります。宇宙意識は、最もわかりやすい例です。
これはスピリチュアル産業だけの話ではなく、テクノロジーやビジネスにも当てはまります。
地上に存在する宇宙システム。このトピックも宇宙という用語の意味を明確にしなければ、誤解と歪曲でいっぱいになってしまいます。よって、まず宇宙という用語の再定義を行なっていきます。用語の定義も「マインドのフレーム」であり、思考様式、行動規範という枠の構成要素です。言葉は入れ物(container)でありつつ、情報とエネルギーが一体化したオブジェクトの一種です。
注記:情報とエネルギーは本質的に一体であり、コンパイル済みオブジェクトと表現できます。環境と不可分であるが個別化されているという意味で、オブジェクトは量子力学における粒子に似ています。
宇宙(universe)を英英辞典で調べてみます。なぜ日本語ではなく英語で調べるのでしょうか。いくつか理由があります。母国語ではない言語で調べることで、バイアスを減らす。語源や言葉の組み合わせを知ることで、本来的な意味を理解する。英語の概念を日本語で翻訳・定義したものを再利用するリスクを回避する。英語はロジック記述型の言語で、日本語は電磁テックに近いため、英語の方が解析しやすい、などです。
- the universe [singular] the whole of space and everything in it, including the earth, the planets, and the stars
- [countable] a system of stars, planets, etc. in space outside our own
- [singular] a set of experiences of a particular type
Oxford Learner's Dictionariesでは、宇宙(universe)は上記のように定義されています。この洞察レポートを書いているラップトップのOxford辞書アプリによると、語源は「全体として、ひとつに結合された(combined into one, whole)」となっています。
固有名詞の宇宙である、私たちが認識する宇宙(the universe)は「地球や星々を含む限定空間」というニュアンスです。その他の意味は「複数存在するシステムと特定の体験」です。つまり、地上に存在する宇宙システムとは「たくさんある宇宙のうち、地球上に設置された体験システム」のことを指します。
地上の宇宙システム = 惑星テラ上の仮想化された体験プラットフォーム
バイアスや固定観念を取り払うアンラーン戦略の一環として、枠の再定義というリフレーム戦術を実行すると、幻想を支える真実がホログラフィックに展開されはじめます。これが量子的なヒトコト情報をホログラム展開するテクニックであり、ポータルの鍵を鍵穴に差し込んだ状態です。
新しい視点を加えます。統一されたヴァース(uni-verse)ですから、音楽や聖書でいうヴァースが集まった世界と解釈できます。ヴァースの集合体がコーラスであり、システム創発性です。複数シナリオの集合体であるシステム全体を指して「宇宙」と呼称しているのです。辞書の定義からも判るように、宇宙は複数存在し、複数宇宙の集合体がマルチバースということです。
ですから、誰かが「宇宙」について語りはじめた時は「どの宇宙について言及しているのか」を明確にする必要があります。そうしないと前提が揃わず、話は平行線をたどるか、まったく異なる理解へと導かれることになります。宇宙が複数あるからといって、自分が同時に複数存在するパラレルワールド!と曲解する傾向も見られますが、そのような話にも要注意です。
注記:スピリチュアル産業は「ああ言えばこう言う」系の情報戦術が多いです。例えるならば、自分が同時に存在する無限の並行宇宙という情報に疑念・反証が提示されると、あらかじめ用意してあった別のシナリオに転化させ、本尊の分け御霊・分身として自分が複数存在するから正しい、とエンドレスにシフトさせます。ゆえに単体・時系列で妨害術式を特定することは困難で、システムとして統合した時に発動するモジュール型が多いと判明しています。これは霊能者が恣意的にデザインできる術式ではないため、背後の原因を特定する必要があります。システムにアプローチする解決策の模索がこの洞察レポートであり、私たちのミッションです。
技術的に表現すると「固有タスクを担うのがアプリ、複数アプリをワークフロー化したのがシナリオ、複数シナリオを統合したのが宇宙システム」です。アプリがメンタルモデル、シナリオがマインドセット、宇宙システムが集合的なマインドシステム。精神・照応の原理として魔術的に捉えると、シンプルでわかりやすいです。
表現が難しいのですが、ひとつの形態・機能を持つ構成要素に対し、ひとつの意識が動力源となる感じです。ただし、意識は分離しているわけではないので、個別化された意識粒子のようにご理解ください。
無意識というのは、個別化された意識がそう捉えているだけで、本当に意識がないということではありません。私たちはスマホのアプリを使うときにクラウド環境やサーバーを意識しませんが、クラウド環境は確かに存在し、誰かがサーバーの運用保守を担当しているのと同じです。
宇宙システムとはマインドの集合体であり、システムを実装・稼働させている意識の塊です。
単純化していうと「宇宙システムが複数存在するのが基本であり、ひとつの宇宙システム(ドメイン)には複数のサブドメインと大量のコンテキストが内包されており、いくつかのコンテキストは他の宇宙と相互作用するインターフェイスとして動作する」のです。このネットワークとノードの関係があらゆるレベル、多様な密度、相互作用的な複数次元で構成されているのがマルチバースの本質です。時空の構造も同じです。
そのマルチバースの惑星ノードであるテラ(地球)上に、テラフォーミングされた仮想環境が存在し、その仮想環境の一部にエデンとして知られるプロトタイプが構築され、さらに仮想環境が天地人の仕様に沿ってハックされ、支配と操作のシステムへと歪曲・多重仮想化されてきた。というのが私たちの理解です。
錬金術書の61-64ページ(PDF版ダウンロード可能)にも書かれていますが、この複雑な歴史とシステム像を理解するのに仮想化技術がとても役立ちます。この点で、過去私たちが研究していたSAN(Storage Area Network)やCitrix XenServerという仮想化技術、Amazon Web Servicesなどのクラウド環境での開発経験は、地上の宇宙システム理解に役立っています。
注記:私たちが使う「仮想化、仮想環境」は、幻想の意味ではありません。技術用語でいう「virtual、virtualisation」を日本語で記述しています。技術用語の仮想・仮想化は「物理的に存在しないが、ソフトウェアが存在するように見せていること、コンピューターが創造したシミュレーションを現実化したもの」という意味です。太陽系や惑星環境に、意図的にデザインされた固有の世界が載っていることを指します。
アナロジーを展開する前にやっておくことがあります。
アンラーンです。あらかじめ「物質化」という概念を取り払っておきます。物質化という概念には「霊的なモノゴトと物質的なモノゴトには明確な境界がある」という分離思想が含まれているためです。物質化とは、ハイゼンベルク・カットのような仮想境界であり、ある種の固定観念であるため、意識拡大の妨げになります。
物質化は「私たちが集合的に利用している情報密度の帯域において、手触り感のあるオブジェクトとして視認されるモノゴトを、物質と認識しているに過ぎない」ということです。
情報密度が高まれば、今までの霊的なモノゴトが、これからの物質として相対的に視認されていきます。ただし、相対的とはいっても、見た目や振る舞いがすべて同じということではありません。高密度であるということは、今まで交互にゆっくり顕現していたモノゴトが、同時に視認される帯域もあるということです。
私たちが地上の宇宙システムについて洞察し、その高度なテクノロジーを理解するためには、認識をアップグレードし、常識をアンラーンする必要があります。ちなみに、アンラーンは学習破棄などと訳されていますが、適訳とはいえません。和風に再定義すると「枠の取り外し、枠の切り替え」がより正確です。
ヒトコトでいうと「白紙戦略」です。
白紙戦略とは、書籍『意思決定の質を高める「フレーミング」の力』で提唱されているフレーミングの一種で、普段の思考様式、行動規範をいったん取り払い、空間を漂うような状態です。ネガティブ・ケイパビリティへとつながるテクニックです。
注記:意思決定の質を高める「フレーミング」の力という書籍の232-237ページには、有益な情報が詰まっています。文明イノベーターにとってのフレーム(枠)活用、直線時空の概念の拡張、世界をオブジェクト思考で捉えることなどが要約されています。さらに、この洞察レポートのメインテーマ「多重に仮想化された宇宙システム」を理解するために役立つ、アラン・ケイにまつわる情報も含まれています。
手放す必要のあるバイアスや固定観念は、以下のようなものです。
- すべてはキッチリ分離されている
- すべてはハッキリ分極化できる
- テクノロジーは無機質な外部装置である
このようなバイアス・固定観念を握りしめていると、高度なテクノロジーや銀河文明について理解することは非常に困難です。これらはある意味「原始的なメンタルモデルと固定マインドセット」であり、以前の洞察レポートで定義したように「原始的で未熟な思考様式、行動規範」ということです。
技術的に表現すると「世界を限定的に知覚する未熟なプログラムをクローンしてインポートするのをやめる。いったんインターフェイスはそのままにして、インスタンスの参照元を高度なモジュールに変える」という手法です。歪曲を正す実装であり、アンラーンの目的であり、アナロジーが活きる理由です。
まとめると、次のようになります。
原因を特定するアンラーン戦略とは「枠の取り外し、枠の切り替え」であり、バイアスや固定観念でモノゴトを判断しないようにするスキームです。最もわかりやすいのが白紙戦略で、素直でまっさらな気持ちで新しい情報に接する態度、判断・結論を急がない姿勢です。その態度・姿勢でリフレームを実施すると、言語情報やテクノロジーを介して宇宙システムの本質が姿を表します。
地上の仮想化された宇宙とは
このセクションでは、アナロジーを駆使して、地上の宇宙について解説を試みます。
惑星テラという環境に構築され、歪曲・改ざん・多重仮想化されてきた、地上の宇宙システム。このシステム構造を理解するには、アナロジーを使った視覚的な理解が助けになります。これから解説する「宇宙と地球の仮想化技術」を立体的にイメージしながら、あらゆる側面・角度から検討してみてください。
画像は「テラフォーミング技術で仮想化された、惑星体験プラットフォームの概念図」です。
概念図のため、極端に単純化され、平面展開されています。よって、幻想を支える真実をすべて記述しているわけではないことをご理解ください。概念翻訳の橋として機能しているのが、情報技術における仮想化です。仮想マシンという用語がよく聞かれると思います。経営・情報システムでいう、クラウド上で稼働しているデスクトップ環境も、仮想化技術で成り立っています。
情報技術における高度な仮想化は、ザックリ次のような要素で構成されています。
- 設計者、開発者、管理者、利用者
- 物理データセンター、ラック
- 物理ネットワーク機器
- 物理サーバー
- 物理ストレージ(大容量)
- 仮想ホスト、仮想マシン
- 仮想マシン上のサーバー
- 仮想サーバー上のアプリ
- アプリを構成するモジュール群
- モジュールを構成するオブジェクト群
- オブジェクトを構成するプログラム群
乱暴に分類すると、ハードとソフト、物理と論理、リアルとバーチャルで分けられます。物理サーバーと物理ストレージのようなシステム境界を物理結界とすると、仮想マシンとアプリは論理結界です。仮想マシン自体が、そもそも論理的な結界術で創造されたインスタンス(発生例)です。インスタンスは生成されたり破棄されたりするホログラムのようなモノゴトといえます。インスタンスの生成元がオブジェクトであり、オブジェクトはデータベースの情報(コアデータ)から生成されます。
注記:インスタンスとオブジェクトの関係には別の定義もありますが、この洞察レポートでは「オブジェクトが仮想環境に現実化した状態」をインスタンスと定義します。個別化された意識をエンティティと仮定すると、エンティティが惑星で活動するための基本装置が魂やソウルと呼ばれるオブジェクトです。オブジェクトは転生先の惑星環境に依存するため、不変ではありません。意識というデータベース(意識のグリッド)に所属する、行レベルのエンティティ(意識のノード)を参照するオブジェクトが惑星環境に実装されてはじめて、人間装置というインスタンスとなります。言葉というオブジェクトも同じで、音や形として実装されると、インスタンスとして電磁環境に(時に媒介を通じて)影響を与えます。
この基礎的な仮想化技術ですが、多重化・入れ子にできます。仮想マシン上にさらに仮想環境をつくることができるのです。もしくはリソースプールという概念魔術を使い、複数ハードウェアで構成されるひとつのプール(仮想マシンの実体が液状に一体化して待機している論理領域)をつくり出すことも可能です。
このような技術を使い、お使いのMacbook AirのmacOS上に、VirtualBoxという仮想化アプリをインストールし、その仮想化アプリ上でDebian LinuxやPop!_OSを稼働させることもできます。ネットワークも同様で、光回線をベースにVPNサーバーに接続し、その仮想化されたネットワーク上でさらにZero Trustな仮想ネットワークに接続することも可能です。
構成要素をまとめ、テーブル上に出すと「情報世界のほとんどが仮想化されている」ことに気づかされます。
魔術や錬金術的にいうと、一者が第一質量を操作し、四大元素の条件づけにより、第五元素上で稼働するシステムを構築・運用しているということです。その仮想化された錬金術的プラットフォーム上で、魔術的な多重結界を上乗せし、プラットフォームのさらなる仮想化を実現できます。ソフトウェアをフォーク(分岐・派生)させ、文明を歪曲・乗っ取ることも可能なのです。
原初のテラフォーミングに係る仮想化を表現するならば、次のようになると考えます。
- 集合的な意識、個別化された意識
- 太陽系、まっさらな惑星環境
- 電磁的なネットワーク環境
- 陸地や地域(リージョン)
- 遺伝マインドとソウル用のストレージ
- 文化・文明と人間装置
- 人間装置の役割・責任
- 役割・責任を遂行する能力
- 能力を生み出す思考様式、行動規範
- 思考様式、行動規範の構造・フロー
- 構造・フローを開発・維持するマインド
あえて人間装置とそれを実装する意識のみに限定し、動物・植物・鉱物・その他の種族は省略しています。とはいえ、環境との相互作用、他サービスとの連携、システム統合などを考えれば、多様な仮想オブジェクトとそのインスタンスが惑星上で開発運用(DevOps)されているのが体験プラットフォームだと理解できます。
データセンターという海の多い惑星に、ラックという陸地を設定する。陸地に文化・文明という物理環境を設置するまでの直線的な長い待ち時間の間、別の開発環境でミドルウェアやソフトウェアを組んでおく。ラボ的な仮想環境でプログラミングやプロトタイピングを行う。システム統合し、シミュレーションしておく。適切なポイントを見極め、検証済みの文明セットを本番環境に実装・展開する。
私たちが洞察レポートでお伝えしている 「基盤を変える、原点に戻る」 というのは、このシステム構成です。
一見、地球上の環境についてのみ言及しているように思えますが、この環境を構築・運用するためには膨大な規模のシステムリソースが必要になります。太陽系の他の星々との電磁ネットワークを介した連携、銀河系の星々の影響、星座の幾何学的プログラムなども含まれる。というのが、魔術・錬金術・情報技術・直感の研究から導き出された私たちの見解です。
その銀河の電磁的な影響というのは、実体と異なる形で実装されていることもあるようです。もしくは「地球上に限定されたソフトウェアとシステム」というケースもあるようです。星座の幾何学パターンなどは地球ローカルですし、四大元素と方角のマッピングも同様です。
私たちが観測・認識している宇宙が普遍的ではない可能性も、シッカリ考慮すべきということです。
注記:スピリチュアル産業では、この銀河の中心太陽がプレアデスのアルキオネであるという話もありました。そのようなニセ情報は論外ですが、私たちの認識する宇宙が「どこで歪曲されているか、どの部分から入れ子の仮想化になっているか、どこからシステムが分岐させられているか」をクリティカル思考で検討する必要があります。アルキオネを中心にしたい理由は何かという論点を解くのも、洞察力の訓練になるはずです。
この高度なテクノロジーで構築された大規模システムこそが「幻想を支える真実という文明基盤」です。私たちはそう理解しています。その技術仕様と設計思想に立ち戻ることを「基盤を変える、原点に戻る」と表現しているわけです。真の文明基盤を継承しながらも、機能不全を起こしている仮想環境、不整合だらけの仮想現実、現れては消えていく謎のホログラフィックな現象など、山積した問題を解決に導くことができるからです。地球の問題を解決する高レバレッジ・ポイントは、幻想を支える真実なのです。
まとめると、次のようになります。
地上の仮想化された宇宙システムを理解するのに、仮想化技術(virtualisation)がアナロジーとして役立ちます。ベアメタルとして用意された惑星環境に(有機的な)仮想ホストと仮想マシンを設置し、巨大ストレージから遺伝子や魂の構成要素といった部品をインポート・実装する。それが原点となる文明基盤です。その文明基盤の仮想技術を誤用・悪用し、混乱を引き起こし、機能不全を大量生産してきたのが惑星と人類の歴史です。山積した問題を解決するためには、幻想を支える真実という原点に立ち戻ることがレバレッジ効果を高めます。
高度なテクノロジーは有機的
このセクションでは、テクノロジーにまつわる固定観念を取り払い、認識をアップグレードします。
すでに「テクノロジーは無機質な外部装置である」というバイアス・固定観念を手放す必要について解説しました。この洞察レポートで最初に出した示唆の通り、高度なテクノロジーと進化した文明は、有機的な創造物を最適に活かす形で操作・制御することが特徴だからです。テラフォーミング技術を考えれば明白です。
現状維持の文明は、地中から大量の鉱物や化石燃料を掘り出し、動物を殺し、木を切り倒し、山を崩し、他人を蹴落とし、格差を広げ、暴力を多用し、ようやく社会システムなるものを経済プラットフォーム上で稼働させています。しかし、そのシステムやプラットフォームは不整合だらけで、大量の機能不全を抱えています。
未熟なテクノロジーと文明は、創造物を無機質かつ強引に扱い、殺す形で加工し、頻繁に不整合を起こすのが特徴です。現状維持の文明は、とんでもなく未熟な文明なのです。それが地上の宇宙システム内で稼働している、私たちの文明そのものです。決して「課題は解決され尽くし、ソフトランディングする時代」ではありません。
私たちはまず、この事実に向き合わなければなりません。
ハッキリ述べるならば、他の種族や文明が高度なテクノロジーでつくりあげた文明基盤を消費・破壊しながら「人類史上最高の文明」と豪語しているのです。大航海時代、ヨーロッパ人が自分たちより進んだ文明を暴力で奪い取っていった歴史とよく似ています。強引にグローバル化され、暴力的に均質に向かう現状維持の文明が何をコアバリューにしているか、現象によく現れていると思います。
一部の宇宙系コンテンツでは、頻繁に爬虫類種族の残虐さが取り上げられます。スピリチュアル産業では昔から魑魅魍魎や低層四次元なる領域にいる存在たちの破壊的な影響を広めてきました。しかし、よくよく観察してみると、まったく同じかそれ以下のレベルで破壊行為を続けているのが、私たち地上人類なのです。責任の外部化について考えさせられる、よい例といえます。
論点は「未熟な文明を、どのように高度な文明へと成長させるのか」ということです。
有名なコンサルや識者が自虐史観や日本のダメな点を列挙するような、上から目線のダメ出し手法、欧米羨望トリガーではうまくいかない。そのことは、すでに実証されていると思います。自虐・減点・上から目線ではなく、別の方法が求められています。禁則や脅しではなく、異なるベクトルを用意する必要があります。
高度なテクノロジーの導入、それを扱うマインドセットの開発、マインドセットを実装する意識の拡大です。
前述のように、高度なテクノロジーと未熟な精神性が組み合わさった時、壮大な悲劇・被害を生み出します。ゆえに、高度なテクノロジーを扱えるマインドセットを同時に開発する必要があります。より進化したマインドセットを開発するためには、情報量を圧倒的に増やしつつ、逆レバレッジを避けるデザインを可能にする精神性も備えている必要があります。
結局のところ、高度なテクノロジーには圧倒的な情報量が必要で、情報量が圧倒的に増えるとは、情報密度が高まることを意味し、メンタルモデルやマインドセットを断捨離の後に増やすことが要求されるわけです。そうなると最も高レバレッジなのは「意識自体の拡大」になります。効率・効果・速度の観点から、文明基盤そのものである「マインド技術とそれを扱う意識」に取り組むと原因治療になるということです。
文明基盤の変更、マインド技術、意識の拡大。
対症療法を避けよ、結果を変えようともがくな、システム思考を超えた何かが必要だ、などのメッセージが飛び交う本当の理由が見えてきたのではないでしょうか。過去の延長線で試行錯誤するのは不毛です。手続型で問題を解決しようと奮闘するのもムダです。経済プラットフォームや地上の宇宙システムに問題があるのに、現状維持の文明をメンテナンスしようと頑張るのもナンセンスです。
先行指標は「そのデザインは、有機的な創造物を最適に活かす形で操作・制御できるか」です。
興味深い例に「通知機能」があります。通知機能と聞いて、あなたは何を最初にイメージしたでしょうか。おそらくスマホの通知だと思います。私はスマホの通知をオフにして、毎日まったく違う通知を活用しています。その通知機能とは、鳥や虫をはじめとする自然環境からのメッセージです。
機能ではなく、コミュニケーションと定義するほうが適しているかもしれませんが、カラス、鳩、ムクドリ、その他大勢との電磁的グリッドを介した相互作用を活用するようになってきました。これは惑星テラに現存する、現状維持の文明を支える、仮想化された宇宙システムの一部です。
太古の人類は、高度なテクノロジーを素直に使っていたのです。
人間装置と動植物・環境の相互作用。幾重にも仮想化されているとはいえ、高度なテクノロジーで創造された地上の宇宙システム。まずはそのテクノロジーをそのまま使ってみればいいのです。そうしていくうちに、ごくごく限られた宇宙系の情報で共有される、惑星のような宇宙船があることも、意識やマインドを使った宇宙船の操作という高度なテクノロジーの存在も、体験から(メカニズムの一端を)理解できるからです。
進んだ文明が高度なテクノロジーでつくった宇宙船は、テラフォーミング技術と仮想化技術を駆使して創造された、地上の宇宙システムと基本的な技術仕様は同じかもしれません。
先ほど述べた「天地人の要領でハックされ、多重に仮想化された地上の宇宙システム」とは、主に電磁的なプラットフォーム、操作・管理インターフェイス、監視システムなどに言及したものですが、機能面から考えて宇宙船も地上の宇宙システムも技術要件は同じなのです。
この天地人の歪曲システムの概要は、過去のヘルメス主義者たちが宇宙の構造として抽象図を作成しています。私たちも魔術や錬金術を徹底研究することにより、幻想システムの特定ができました。
新しいアプリも手法も、まずは使ってみると体験から理解できます。机上でいくら議論しても、本質に到達するのは難しいです。システム開発・統合も同じで、アタマで論理的・技術的にできると判断して実装に入ると、だいたい重大な問題が発生します。本設計・本実装前に軽く実装し、複数の観点から試作品を検証したほうがパフォーマンスが高いのです。
同じことが地上の宇宙システムとその問題にもいえます。
スピリチュアル産業の大混乱な情報や陰謀論を追いかけるのではなく、自分で(体験を伴って)仮説検証する。書籍やデジタルコンテンツでアタマをいっぱいにして未検証の情報を拡散するのではなく、自分でシステム理論を構築し、実生活のあらゆる状況にモデルを当てはめ、徹底検証する。そうしていくと、ある驚愕の事実に気づくタイミングがやってきます。それが覚醒や目覚めと呼ばれるものです。
私たちはすでに高度なテクノロジーをまとって生まれている、テクノロジーの中で生きている。
そのことが分かり始めると、環境への配慮や自身の生活習慣の見直し、文明や社会の問題の解決方法を見つけていくことになります。その過程で、徐々に情報密度が高まり、同時に扱う情報量が圧倒的に増え、認知負荷の増大とストレスを克服し、今までの投資や経験がシステムとして統合されはじめます。その結果、あなたも私たちも高度なテクノロジーを扱えるよう成長していきます。それが文明基盤の変更、マインド技術、意識の拡大という解決策を直線的に捉えた表現です。
まとめると、次のようになります。
高度なテクノロジーは有機的である。現状維持の文明は未熟である。この事実を素直に受け止め、論点「未熟な文明を、どのように高度な文明へと成長させるのか」を解いていくことが大切です。文明基盤の変更、マインド技術、意識の拡大という成功要因を直線時空を超えた非線形的な領域で実施することが求められますが、アタマでわかった気になっていると、実装で重大な問題を経験します。よって、自身の生活習慣に適用し、社会実装することで、体験から理解されるのが理想です。文明イノベーションの先行指標は 「そのデザインは、有機的な創造物を最適に活かす形で操作・制御できるか」 です。
情報密度を高めたので、長く難解なレポートになりました。お疲れさまです!