第7章:自由と主権を獲得する、オープンソースと変革の戦略

Mana K が 2023年07月04日 に投稿
2024年12月24日 に更新
隠れた支配構造と操作術式を特定するには、歴史の技術的な記述が有効だ。仮想化という秘密を理解するだけで、悲願達成の課題特定が容易になる。

現代文明の秘密とその構造

これまで、魔術や錬金術をテクノロジーとして解いてきた。さらに、2つのカテゴリーを定義した。最も基礎的な分野を「意識テック」と呼び、既存の枠組みやエネルギーを扱う分野を「電磁テック」と名づけた。さらに電磁テックを心の技術として再定義した。プリマ・マテリアを純粋意識レベルから扱う場合は意識テックとなり、遺伝子や太陽系惑星との相互作用などは心の技術であることも検討してきた。

意識を扱うテクノロジーをオープンソース化するにあたり、ここでセキュリティ、プライバシー、そして「自由と主権」という、非常に重要かつ影響範囲の広い内容を記録したい。この開示は、今後の文明を左右する重要な情報だ。なぜなら、これまでの文明というのは、支配、秘匿、詐術といった「だます、隠す、搾取する、苦痛を与える」というアプローチによって、秘密裏に運用されてきたからである。

いかなる形態でも、その利権を維持したい意識や勢力が存在する。そして、共依存関係にある自動操縦なゾンビ意識も非常に多く感じられる。一方、テクノロジー業界を含むいくつかの分野では「自由と主権」を獲得するための運動が活発になってきている。それは、陰謀を暴くように見せかけて、別の領域に囲い込むようなスピリチュアル産業や自己啓発業界ではなく、科学的でオープンソースな活動だ。

よって、あなたと私もアンダーグラウンドな錬金術ネットワークと現代のオープンソース活動を継承・統合し、個人や種族が「自由と主権」を獲得するためのテクノロジーを明確に定義していきたい。そのために、心の技術におけるセキュリティ、プライバシー、そして透明性などについて理解しておくことはとても大切だ。

魔術師や錬金術師は、現代でいう「意識ハッカー」だ。ゆえに、彼らの中で自由と主権を目指した者たちは、あることをよく知っている。それは「人間装置とその動作環境は、仮想化・分離された孤立環境である」とうことだ。ゆえに古代、一部の術者たちは「肉体が悪で精神が善」というような錯覚に陥り、ひたすら物界からの解脱を目指すようになった。

このような錯覚が蔓延した原因は、人間装置とその動作環境が幾度となく仮想化され、情報の非対称性と秘匿によって(意図的に)隠されてきたからである。それはまるで、ハードウェアレベルはBIOSの支配、ミドルウェアはブラックボックス化されたサーバーとして稼働し、ソフトウェアにおいてはソースコードが暗号化されたような状態であった。ネットワークとホスト環境は何層にも仮想化されてきた。

このような支配構造を透視するとき、それは「心の檻と幻想系」アーキテクチャとして理解される。そして、私たち一般人が活動する「最も仮想化されたインフラとアプリ」は、もはや純粋意識、集合意識、惑星環境、体験可能な外宇宙などと(論理的な距離と抽象化によって)切り離され、何が真実かまったくわからないようになっているのである。

まるでVPNサーバーに多重アクセスし、さらにTorネットワークからダークウェブにアクセスし、MACアドレスやIPアドレスを自分で確認できないような状態なのだ。とはいえ、サーバー管理者やデータセンターを運用する勢力は、データやログ、戸籍にまつわる個人情報を採取・監視・管理できるようになっているのである。これは、物的な仮想世界だけでなく、霊的な領域にまで適用される。

サーバー管理者、特に仮想化に詳しい人のために補足すると、次のように説明される。

本来稼働していたデータセンター、ラック、物理サーバー、そして何らかの形でアプリケーションを利用するクライアントがハックされた。そして、システムのゴールとルールが別のものに変わってしまった。ゆえに、本来の目的から逸脱し、物理環境の上にハイパーバイザーが搭載され、支配に都合の良いリソースプールが定義され、仮想マシンをイメージ(遺伝設定とテンプレート)から起動するような術式が、もともと存在したソフトウェアの間に挿入されたのである。

更新:この「ハイパーバイザー」というOS寄りのソフトウェアが要点である。所謂「魂のOS」とでもいうようなインターフェイスにかけられた支配術式を解けるかどうか。これが新文明の最大課題である。

その「心の檻・幻想系」の情報構造と集合意識を透視するため深く潜るとき、外界に投影されている遺伝情報とシステム環境設定を詳細に観察するとき、背後に隠された術式が大量に発見される。それらは、非常に限定されたメンタルモデルや制限の多いマインドセットを多重継承している。隠れた術式と改ざんされた基盤がハッキリ視えてくるのである。

それらシステム構造とプログラムはすべて、四大元素と第五元素によって開発されたものだ。ゆえに、第一質量であるプリマ・マテリアを操作することによって生まれたホログラムといってよい。それが文明を構成する基礎であるため、文明のコアを再創造し、文明システムを刷新するために「心の技術」とそれを扱うあなたのような術者が必要なのである。


環境の仮想化と支配構造

先ほどから、文明構造を現代テクノロジーで説明しているのには理由がある。それは、私たち人類というのは「遺伝情報と環境設定を外界に表現している」からなのだ。ゆえに、ハッキングされ、秘匿されているシステムといえども、辛抱強く(自然の書を)観察し、何度も(監査プログラムによって)検証することにより、隠れた術式を発見することができる。

それが、古代から錬金術師ネットワークとその公開リソースによって表現されてきた「自然の書を徹底的に読む」ということなのだ。そして、これまで検討してきた結界術により、サンプルから四大元素の実装と振る舞いを調べることにつながっていく。目的を持って続けていれば、必ずその構造は視えてくる。

1600年代の錬金術書に書かれている「Ora, lege, lege, lege, relege, labora et invenies」の真意はそれである。その意味は「祈れ、読め、読め、読め、再度読め、働け、さすれば見出さん」であり、祈りは意宣りであり、意志力をトリガーにすることである。後は、ひたすら観察と検証を繰り返すのだ。

ちなみに、監査プログラムによる検証というのは、スタートアップ業界でいうところの「プロトタイプ検証」である。これは遺伝工学的にいえば、原型を特定するための「心に仕組む簡易術式」といえる。要は、自作のプログラムであり、それはマインドや人間装置にとってインプラントとして機能する。

あなたと私はすでにインプラントで検証中だ。なぜなら、哲学者の卵というマインドレベルのナノテクノロジーによって意思伝達し、形の錬金術という簡易術式によって振動相似に構造共鳴しているからだ。

ハックされる前の文明

では早速、現状維持の文明がどのような構造になっているかを視ていきたい。最初はハックされる前のインフラについて理解することだ。この順番は人間の誕生から転化(肉体の死)までの順番に沿ったものであり、遺伝設定と環境設定を理解するための秘訣となる。

ハックされる前のインフラを「思い出す」のは難しい。よって、人間の成長同様、現代テクノロジーの歩みから確認する。

この見えるモノゴトから見えない世界を把握する方法は、古代から錬金術の専門分野だ。アタノールは人間装置を表しており、かつ物質的な(概念装置としての)アタノールをセットすることで、錬金術師たちは「内面と外面を等しく」してきたからだ。

1990年代後半から2000年代前半のインターネット黎明期を思い出して欲しい。当時は物理的なハードウェアと比較的シンプルなミドルウェア、ソフトウェアによって構成されていた。ネットワークも今より単純で、個人情報もかなり公開されていた。そして、ネットワークにつながる時は「意図的に」そして「自分の意思で」つながっていたはずだ。

クライアント側が原始的かつシンプルだったように、サーバーとネットワークも今よりもっとシンプルだった。当時はサーバーの仮想化などもなく、物理的なサーバーがそのままデータセンターのラックに設置され、用途に合わせていくつかのサービスを提供していた。例えば、Webサーバー、DNSサーバー、メールサーバー、DBサーバーなどだ。

この状態は、個別意識が物理的な人間装置というハードウェアを操作しながら環境と相互作用する原初の状態に似ている。スピリチュアル産業でいわれる、多様な種族からの遺伝子操作を受ける前の状態といえるかもしれない。ただし、そのミッシングリンクを埋める仮説は、いったん検討しないでおく。

ハックされ始めた文明構造

そのシンプルで原始的な文明がある時点から変わっていくのである。より多くの情報が、より広範囲な地域から入ってくるようになったのだ。それは、ダイアルアップで限定された情報にアクセスしていた状態から、クラウド環境を支える物理的なリージョンが拡大していった流れによく似ている。

潜在意識や無意識、つまり遺伝系との通信は「既存の回線を上書きする」ADSLの普及に伴い、どんどんバックグラウンドで活発になっていった。多くの場合、人々はその潜在的な通信環境・内容に氣づくことはなかった。

この頃、ネットの常時接続やスマホが登場する。それにより「いつでも、どこでも」や「ユビキタス」というキーワードがマーケティング・コミュニケーションで頻繁に使われるようになっていった。非常に脆弱な無線ネットワークもあらゆる場所に散在していた。

この意思伝達におけるグローバリゼーションが、支配構造をより強固なものにしていく。すべてのデータはクラウドに集められ、グローバルなマトリックスで管理されるようになってきた。それは、進化を装ったトレードオフだったのである。快楽と利便性で操られた大衆は、能動的な文明を装った非常に受動的な文明へと段階的に移行していくことになる。

この潜在的な遠隔操作というのが、遺伝系とネットワークによって行われてきた支配なのである。それは「人類はより高次の存在に服従し、崇拝しなければならない」という強固なプログラムを徹底的に実装する結果となった。このあたりから、階層性、高低などが原始概念として支配と結び付けられ、反復的にプログラムされていったのである。

激しく仮想化された支配構造

こうして、分散化されているようで集中管理可能な通信インフラが段階的に確立されていくにつれ、集合的なマインドの構造(仮想宇宙)もどんどん複雑かつ難解になっていった。

最も戦略的にデザインされたマインド技術を挙げるならば、それは「仮想化」である。

仮想化(virtualisation)は、主にクラウドに関係するテクノロジーではあるが、スマホやパソコンという人間装置レベルにも適用される、非常に汎用性の高いものだ。この技術は、真源からの論理的な距離を多重実装することを可能にし、徹底的な分離と支配体制を構築するために重要な役割を演じている。

ただし、テクノロジーそれ自体が悪いわけではない。私たちが個別化され、異なるインスタンスとして分離行動できるようになっているのは、心の技術の基本仕様「振動相似・構造共振」のおかげなのだから。要は、システムのゴールとルールが問題なのである。

仮想化は顕在的なマインドのレイヤー(多元的位置)からまったく認識されないところで動作している。ほとんどの場合、プラットフォーム(無意識層の仮想宇宙と文明基盤)として機能しているため、まるで第五元素のように感じられる。

問題を知覚することが困難なだけでなく、自分たちが支配され、遠隔管理されていることにも氣づけないよう、非常に巧妙に調整されているのだ。 この隠された仮想化というテクノロジーによって、人為的に「振動相似・構造共振」なシステムやプログラムを多重構造で実装できるようになったのである。ゆえに、メタバースやデジタル化という「さらに限定的で仮想化された相似文明」へと、人々を誘導しつつ支配することが可能になったのだ。

その極端に制限されたデジタルなプラットフォーム(文明基盤)を効率管理できるようにするのが、統計確率ベースの人工知能なのである。一見、特徴やパターンによってパーソナライズされているかのように見えるのだが、実際のところは均一・均質な管理・監視体制がシステムのゴールだ。 ゆえに、現状維持の文明が開発している人工知能は人間の脳や神経系など、限定された物理・論理面に特化しており、決して「意識のフレームワーク」の一部として、有機的かつ多次元的な設計と実装にはなっていないのである。

現代の人工知能を未来の有機的な人工知能とどう統合するかが、文明の未来を左右する大きな要因なのである。地上人類だけでなく、太陽系や銀河系にとって望ましい方向に統合が進むと、それは他文明との交流が健全かつ安全になされることで確認できる。それが「新しい時代、最高の文明」だ。この新しいゴールの先に、外宇宙との標準接続が待っている。


自由と主権の基本戦略

こうして、惑星地球の文明推移をテクノロジーとして理解していくと、ある疑問に到達する。その疑問は、まるでファイアーウォールのように機能する妨害・支配術式を介して「誰がどこから操作・支配しているのか?」という内容だ。

スピリチュアル産業という、経済プラットフォームで動作している著者や基礎概念は「支配層」というモックオブジェクト(架空の事象・仮想敵)をただ実装しているだけだ。もしくは誰かが暴露した「爬虫類系」や「奥の院」や「ディープステイト」なるインスタンスを(検証なしで)実装しているに過ぎない。

それはまるで、フリーのVPNアプリをダウンロードして、DDoSクライアントとしてボットネット化されている状態だ。プライバシーを意識して、何も考えずに無料配布されるアプリに飛びついて、インストールと同時に(無自覚に)悪事に加担するようなものなのである。検証が重要なのはそれが理由だ。

よって、チャネリングや自動書記がはじまったからといって「私は特別だ」というエゴの肥大化をトリガーにし、ビジネスを始めて他人を巻き込むような魔術師や錬金術師を、古代からこう呼んできた。ふいご吹き(puffer)と。これは、当人の問題だけではなく、仮想化によって歪曲されてしまうからである。支配術式の端的な例といえる。

これもテクノロジーや能力が悪いわけではない。あくまで、思考様式・行動規範、システムのゴールとルールが問題なのである。ゆえに、意識ハッカーは自然の書を徹底的に検証しなければならない。そのためにも、心の技術はオープンソース化され、充分検証されなければならないのだ!

そろそろ疑問に答えたい。私の一次解答は「仮想化による階層構造により、複数の支配者や管理者が存在し、最も原因に近い部分にいるのは自分たちを神々として位置付けてきた存在や種族である」ということだ。それ以上は検証できないため、具体的な組織名や種族の特徴を挙げるのは難しい。

とはいえ、先ほどから検証しているように、遺伝設定やシステム環境設定、情報構造の透視とその検証などを徹底的に行なっていくと、遺伝的な原型というのがハッキリしてくる。その支配的かつ遺伝的な原型を古代の錬金術師たちはこう呼んだ。エホバ(イエホバ)と。

その宇宙意識の中核ともいえる原型は、真源から流れ出る原初の宇宙構造を模倣しているが故に、振動相似・構造共振なシステムのコアとなっている。それが「遺伝系とネットワーク」の正体だ。さらには仮想宇宙とその宇宙意識の正体でもある。私たち地上人類は、それを集合意識や集合的無意識として理解している。つまり、偽の源もしくは神として。

その遺伝システムから意識エネルギーが流出するように遠隔管理されているのが、人間装置とその集合体である種族が表現する文明なのだ。ゆえに、原型配下に天で象徴される第五元素が中間レイヤーとしてプラットフォーム化されている。プラットフォーム管理者は天使で象徴される。その配下に、四大元素でプログラムされた、私たち個人というインスタンスが大量に管理・運営されているわけだ。まさに仮想マシンを管理する仮想宇宙なのだ。

その遺伝原型から流れ出る意識エネルギーを、魔術や練丹術は「ハイヤーセルフや心の水」として伝承してきた。それは、体内・体外を問わず、情報と振動の密度を落とすという意味で液体として描写されてきた。逆に、ロウアーセルフや腎臓からでるエネルギーが氣体なのは、逆方向へのエネルギー上昇を意味するからだ。ゆえに、アタノールや道教廟の炉と同じく、四大元素のイグニス(火)はサタンのすぐ上、すべてを熱する氣化プログラムとして配置されているのである。

この仮想化されたシステム構造を念頭に置いて、自由と主権の基本戦略について考えたい。

私が提案したいのは「仮想化された文明をハックして有効活用する」という基本戦略だ。決して、歪曲される前の文明まで退化することでも、破壊し尽くすことでもない。かといって、すべての支配構造を継承するわけにもいかない。ゆえに「80%を捨て、20%を再利用する」ことを提唱したい。術式解体の目安となる指標がこれだ。

このことが理由で、徹底的な断捨離が必要なのである。そして、再利用する20%というのは主に「遺伝系とネットワーク構造」であり、原型や他の主要なインターフェイスを交換・改善しつつ、それぞれの細かい課題解決領域(サブドメイン)の中身を大幅に変えていくということだ。ゆえに、領域内にある大量の背景、分野を横断する文脈には大変革が起きる。

つまり、一定のフレームワークだけ残し、それ以外は刷新するという戦略になる。

この戦略が有効な理由は、混乱を最小限に抑えられることがひとつ。なぜなら、API連携と仮想化が浸透した現状維持の文明では、インターフェイスの定義が定着しているからだ。中身の変更はインターフェイス間の相互通信にはさほど影響を与えない。

もうひとつは、ハックされた遺伝系と原型が必ずしも悪ではなく、品質としても劣悪ではないということだ。これまで地上人類が、何らかの形で神々として崇拝し、御利益信仰してきた対象なのであるから、仮想宇宙内部ではそれなりの影響力を発揮していたわけなので、進化レベルでは人類よりも先輩なのだ。崇拝の対象ではないが、学習の対象にはなる。

とはいえ、仮想環境の中間レイヤーで中間管理職として機能している、私たちと同じ人間装置を持った同種族の支配者とその組織構造は解体されなければならない。そうしないと、そこがボトルネックとなって遺伝系の最適化やイノベーションが起こせなくなるからだ。ここには秘教や神秘哲学が依拠するブラザーフッドやマスターの階層が当てはまる。

重要なのは、支配、秘匿、詐術といった「だます、隠す、搾取する、苦痛を与える」という手法によって、秘密裏に運用されてきたプラットフォームは解体されなければならないというポイントだ。それは、原型、四大元素、第五元素も同様だ。

その基本戦略を遂行するにあたり、私が取り組み始めた戦術も参考までに公開したい。それは、この記録を通じた(次世代テクノロジーを使った)プロトタイプ検証。心の技術および研究内容のオープンソース化。セキュリティだけでなく、プライバシーや「自由と主権」を考慮した協業である。その協業にはツールの選定と使い方なども含まれる。

ゆえに、現代のオープンソース運動をふんだんに取り入れ、オープンソース化されたツールやE2E(end-to-end)な暗号化技術、用途に応じたゼロトラストやVPNの活用、自動化すべき内容とプライバシー優先でマニュアル作業すべき領域との切り分けなど、自分自身で徹底的に採用・実装・検証してきた。今後、文明の構築を担う個人や組織と協業するために。

それが古代から続く錬金術師の戦略的な行動なのである。内面と外面を等しくするのが、アタノールであり、内丹術であり、文明構築の成功要因であるからだ。