文明とエネルギーの深刻な問題
ここ数年、プライバシーがとても騒がれている。特にデジタルやオンラインという文脈においてだ。一方、企業や経営者はデータのことを新しいオイル(石油)だと騒いでいる。アンダーグラウンドでは頻繁にデータが漏洩し、大量の個人情報が取引されている。システムをクラックして、ビットコインで「データの身代金」を払うよう脅迫するケースも報告されている。
興味深いことに、一部の経営者は、そんなアンダーグラウンドな事件にはまったく関心がない。自社における顧客データの扱いは雑で、サービス規約はどこかのサイトのパクリだったり、プライバシーポリシーはほとんど考慮されていないのが現状だ。
ちなみに私も、最近改めてセキュリティとプライバシーを見直し、ゼロトラスト環境の入れ替えを完了し、ツールの移行計画に着手している。これは自分自身のプライバシー保護というより、文明構築を担う団体や個人を不要な妨害術式から保護するための投資だ。
そんなデジタルな世界で、あなたや私のような錬金術師は別のことも考えているはずだ。売上に執着する大衆と距離をとりつつ、可能な限りセキュリティも考慮しながら。
プリマ・マテリアこそが真に純粋なエネルギーであり、その無尽蔵なポテンシャル・エネルギーを何らかの方法でキネティックなエネルギーに変換するテクノロジーが必須であると。決して、大衆の個人情報から抽出(精製)されたデータ(オイル)で心理操作する黒魔術ではないのだ。
この記録でも、生データを第一質料に例え、AIやITシステムによるデータ活用を「四大元素による条件づけ」として説明してきた。そして、第五元素をそのコンパイルされた統合プラットフォーム(霊的基盤)として説明してきたのには重要な理由がある。
それは「文明を構築するためのテクノロジーをオープンソース化する」というミッションだ。このオープンソース・テクノロジーを使って世界をシステム分析してみたい。
経済界が個人データを新しいオイルと騒いでいる現象だが、実は歴史は繰り返すという相似ループだ。そう、振動相似・構造共振な事象である。それは、もう少し隣接する別の要素を検討してみればわかることだ。
例えば、クリプトとブロックチェーン。これはゴールド支配の移行先として設計されている。マイニングの概念やブックキーピングのインターフェイスを継承していることからも明らかだ。さらに、メタバースやソーシャルメディアがある。これは社会インフラとしての機能を維持するため、現在の文明をそのまま移管させるために開発されたようにも視える。
そして、デジタルデータだ。それはゴールドという強い資本、通貨という流通資本、オイルというさらなる資本と利権のポートフォリオをデジタル世界に継承できるよう設計・実装・展開されてきた大魔術の一部。そのように、私は確信している。
更新:古代から続いてきた「投資・隷属」の黒魔術を解体するにあたり、クリプトとブロックチェーンの技術が(マネーシステム終焉までの)一時的な解決策として利用される氣配もある(2024年12月現在)
このデジタル化・自動化・DXという「デジタルな変容」の向かう先だが、結局のところ「より仮想化された同一文明へのシステム移行と管理強化」なのである。ということは、手法が変わっただけで、内容は何も変わらないということだ。
重要なのは、この流れは本質的に「人類の進化とは逆方向へのシフト」であるという衝撃だ。それは、より管理しやすい情報構造と、限定された空間に人類を囲い込むための(非常によく考えられた)戦略であると分析される。そこに統計確率のAIが精度を爆上げして台頭し、あっという間にコモディティ化したのも、そのための大魔術が長年実行されてきたからなのである。
このように、他人の術式を解体し、新しい文明を構築するためには、再現性のあるテクノロジーが必須となる。それは文明のレバレッジである「術式量産テンプレート」として機能するだけでなく、文明の集合意識、遺伝系というOSを最適化するために必要なツールとなるだろう。
意識テックのオープンソース化
では改めて「意識とエネルギーを扱うテクノロジー」とはいったいどんなものなのか、その秘密をオープンソースとして公開する。これはある意味、意識におけるシステム統合になるはずだ。
これまでの歴史を振り返ると、この手の情報は断片的、もしくは一部だけ切り取られ、都合よく歪曲され、願望実現の秘密や成功法則としてラッピングされ、誇張され、販売されてきた。最近では、秘儀を伝授すると派手に広告し、高額なセミナー料金を請求する情報ビジネスも多い。もしくは、伝統的な信念体系を鵜呑みにするよう強制されたはずだ。
情報の秘匿と非対称性を常套手段とする、ピラミッド型の支配構造や二項対立ベースの戦術を含め、それが人類の歴史だ。
一方、私たち錬金術師はいつだって別の道を選択してきた。知識は石の素材同様、すべての人が無償で手に入れることができ、本人の意志と努力次第でいつでも作業がはじめられるものであると。比喩やシンボルが多いのは、言葉では表現できない複雑な内容をそう表現するしかなかったというのが最大の理由だ。秘匿目的で暗号化されている表現は、ほとんどないのである。霊的検閲に抵触しないよう、情報の断片化は行われていたのであるが。
暗号化されているように感じるのは、すでに述べてきたように「公開鍵、秘密鍵、パスフレーズ」に関する問題だ。無償だが、ポータルに接続できるかどうかは本人の意志・努力・宣言(つまり意識)によるところが大きい。オープンソースのテクノロジーを利用する場合とまったく同じだ。
この暗号化に関する矛盾は、情報セキュリティと暗号化を二項対立ベースで捉えるのをやめた瞬間、あっさり解ける。それはパーソナライズと適正であり、楽器の調律のようなものだ。調律されていない楽器でバンド演奏することを想像してもらいたい。このパーソナライズと適正、つまり調律を情報の秘匿と非対称性に応用したのがビジネスだ。
どうしてパーソナライズや調律と暗号化が関係するのだろうか?
私は過去、DebianやRedhat Linuxを使い込んできた。ゆえに、dpkgやaptに精通していたし、rpmパッケージの運用もこなしてきた。物理ディスクの論理パーティション設計からBind、djbdns、qmail、Postfix、各種POP3やIMAPサーバーの運用、MySQLのレプリケーションやTomcatとの格闘、仮想化やSANの研究、Ansibleによる一括管理、デプロイの自動化まで行ってきたわけだが、これらはオープンソースであっても、最初は暗号化されている秘密のようだった。
これを読んでいるあなたが技術知識を持っていなければ、上記すべての単語は暗号化されていると感じたはずだ。とはいえ、IMAPサーバーの定義と仕様を解説しようとすると、それだけで本が書けてしまう。それと四大元素や第五元素というのはまったく同じだ。
しかし、オープンソースであるということは、あなたが意志をトリガーにパソコンを用意し、ネットからLinuxのOSイメージ(テンプレート)をダウンロードすれば、いつでも無償で研究をはじめられることを意味する。魔術や錬金術もまったく同じで「やるかやらないか」の違いでしかない。
ということは、意識とエネルギーを扱う錬金術というテクノロジーは、超古代からオープンソースであったのだ。いつの時代からか、それは秘儀として隠され、エリート主義に組み込まれるようになってしまった。ゆえに、その問題となる文明の基礎構造を術式解体することが必要だ。それが文明レベルのゲシュタルト崩壊なのである。
意識テックのフォーカス
ポイントは、このオープンソースなテクノロジーが何に焦点を絞っているかということだ。いいかえると、どんな設計思想のもとに、どんな課題解決領域を定めているか。その定義を明確にすることが、汎用化と一般化の観点から必要になってくる。
意識とエネルギーを扱うテクノロジーは、基本的に「意識でエネルギーを扱う」ことを起点としつつ「遺伝と人間装置」を研究対象にしている。つまり、大きな領域は「意識」であり、個別分野が「遺伝」ということになる。銀河系や太陽系という環境分野は、さらに細かい課題解決領域として定義される。
このことが理由で、私は意識とエネルギーを扱う最も基本的なテクノロジーを「意識テック」と呼んでいる。そして、遺伝子や環境というサブドメインに特化したテクノロジーを「電磁テック」と分類することにした。電磁テックは後に「心の技術」として再定義された。銀河系というプラットフォームや、物質として認識されるオブジェクトは、この分野で研究されている。ただし、実際の境界は存在しない。
意識テックとその研究領域は、必要以上に複雑な外部装置に依存することを目的としない。それらは意識科学に立脚したテクノロジーを基本とする。ゆえに、遺伝工学は意識工学の一部として存在している。つまり、意識テックに心の技術が属するという依存関係だ。
その依存関係は、問題解決における「インサイドアウト」な変容として捉えることが可能だ。端的に表現するならば、内面に集中するテクノロジーが意識テックである。インサイドアウトとは、外部要因を考慮する前に内的世界を探求する手法だ。つまり、システム思考における「最も強力なテコの原理」を最初に発見しようとする手法だ。
ただし、通信プロトコルは常時双方向であることは忘れないでおきたい。そうでなければ、観測可能な世界なしにブラックホールを研究するような、実に不毛な努力を強いられるからだ。外界の探究内容を内面世界と等しくすることが成功要因となる。
それが、アタノールや道教廟に置かれている炉が人間装置を表しているという、以前開示した内容へとつながっていく。対象は「自分自身」であるということだ。帰納的に人間装置(や環境)を研究することが、意識をテクノロジーとして活用することにつながっていくからだ。これは人類の歴史で「根源への回帰」として伝承されてきた。
電磁テック(心の技術)のフォーカス
先ほど、ネットからLinuxのOSイメージ、つまりテンプレートをダウンロードすれば、いつでもオープンソースの研究がはじめられると書いた。これは遺伝子も同様で、心の技術も同じ要領で開始できる。それがマインドやハートをターゲットにした魔術や錬金術だ。
むしろ、ダウンロード不要な研究対象が遺伝子だ。あなたはすでに遺伝子を持っている。その遺伝子は単なるローカル・ストレージや断片化されたコードではない。もっというと「ジャンク」なDNAなど存在しない。直線時空を超えた遺伝ネットワークとして機能している。ゆえに、オープンソースな心の技術を今すぐ研究できることになる。
それは、地球というデータセンターの、日本というラックの、人間装置という物理サーバー上にマインドという仮想OSがセットされ、遺伝ネットワークで世界とつながっているシステムなのだ。蛇足だが、ハートに関する感知システムはBluetoothのようなイメージだ。非常に高度なテクノロジーである。この広大なシステムに高度なテクノロジーで働きかけるのが魔術や錬金術の正体だ。もっというと、操作しているのはあなたの意識だ。
実際は、物質の役を演じている意識とエネルギー、マインドの機能を担っている意識とエネルギーである。ゆえに、現状維持の四大元素を解体すると、第一質料が得られるのである。このことはホログラムとして全体を知覚できれば矛盾はないし、オブジェクト指向で考えることに慣れていれば、継承構造を理解するのに苦労はないはずだ。
ではここで、伝統や伝承を否定することなく、テクノロジーに統合していく。それによって、遺伝系と戦うことなく、システムとネットワークを最適化できる。いいかえると、潜在意識や無意識と対立しない道を探すということだ。
まず押さえておきたいのは、四大元素、四魂、カバラ4つの世界などは「意識のフレーム、エネルギーのプログラミング言語、結界術」であるということだ。つまり、現実というホログラムを開発するテクノロジーの基礎である。心の技術は遺伝子と関連システムに働きかけるので、まずはこの仕様を理解しておきたい。これは第五元素の概念にも共通する。
混乱を避けるポイントをひとつ。意識やエネルギーをテクノロジーとして扱う場合、情報とエネルギーは完全に分離できないことを理解しておきたい。ITのようにコーディングとコンパイルされたバイナリデータのようにはなっていないのだ。あくまで便宜上、そのように分類することで結界術を行使しているのである。
人間装置を結界術でモデリング
では、この意識テックと電磁テック(心の技術)の応用に入りたい。題材はもちろん私たち自身だ。個別意識と人間装置である。
まず、個別意識を除いた人間装置の大まかな構成要素は4つだ。それは「自我系、遺伝系、感情ループ、肉体」である。いいかえると「流出、創造、形成、行動」の世界で構成されている。その構造は四大元素の「地、火、水、風」により形成されている。神道でいう「荒魂、和魂、幸魂、奇魂」がそれだ。ヘルメス思想でいう低次マインドとしての魂である。
そこに第五元素というプラットフォームが敷かれているイメージだ。第五元素は複雑怪奇で精妙なので、以前提案したように、スタブやモックオブジェクトとしてインターフェイスを確立しておくのも手だ。なぜなら、第五元素はアプリと深く融合しているインフラのようなものだからだ。
ここではあえてニューエイジ的なエーテルやアストラルの概念は採用しない。なぜなら、現代のスピリチュアル産業とその情報には、多くの誤解や歪曲が含まれているためだ。用語の背後にある精神や意識を調査・選別するだけで膨大な時間を要するため、採用は見送ることにする。
この構造を別の観点からモデリングすると、次のようになる。
それは「ハイアーセルフ、ミドルセルフ、ロウアーセルフ」という魔術システムだ。もしくは「スピリット、マインド、ボディ」という解釈になる。錬金術的には「硫黄、水銀、塩」である。三種の神器のアナロジーでは「八尺瓊勾玉、草薙剣、八咫鏡」になるだろうか。剣は判断を暗示しているので、マインドに関係があると見て問題ないはずだ。
テクノロジー的には「ソフトウェア、ミドルウェア、ハードウェア」という区分になる。そして、プログラム的には「エンティティ、コントローラー、バウンダリー」もしくは「モデル、コントローラー、ビュー」という分析となるだろう。このプログラム的な概念の応用は、今後の文明構築において極めて重要な概念となるはずだ。
このように、ザックリ分けると3つのサブドメインをまたぐようなネットワークとノードとして文脈・背景が存在し、細かく分類すると、4つのシステム領域の上に現実というホログラムが投影されていることになる。それを意識が「意を発し識を得る」要領で活用している。
これが現状維持の文明の正体である。それは遺伝ネットワーク(と環境との相互作用)を通じて管理操作され、遺伝設定の投影が人類の表現となって外界に顕現するというメカニズムだ。ゆえに双方向ではあるが、インサイドアウトなのだ。
ちなみに、ヘルメス錬金術でいう宇宙構造の最上位に位置する、エホバというアーキタイプが遺伝ネットワークの原型であり、支配的な通信モジュールであり、現状維持の文明のコアだ。このコアをどう扱うかが、これからの文明に大きな影響を及ぼす。
ポイントはマインドの分類だ。個別マインド(自我系)なのか、遺伝マインド(遺伝系)かである。後者のほうが潜在意識や無意識と関係があるので、ピンポイントしたいときは遺伝系というサブドメインを切ったほうがいいと思う。そうすれば、解決策が血族や人類の集合的な思考・想念パターンに働きかけるかどうかを決定できる。
錬金術の伝統では「まず水銀から作業をはじめるように」という指示がある。これは何を意味するかというと、マインドである。それはロウアーセルフやエーテルとも解釈されてきた。心の技術で記述する場合、自我系と遺伝系だ。特に、遺伝系である。
遺伝、歴史、文明などの影響で大量に蓄積されてきた思考・想念パターン、共通認識、バイアス。そしてその部品・型・枠・原型などの組み合わせで発動する感情の増幅。つまり、感情エネルギー。混沌とした水銀のような資源の海(リソースプール)であり、ソースコードの貯蔵庫(レポジトリ)だ。その中から実装したいモジュール、クラス、モデルなどを選択して、私たちは活動している。
ゆえに、魔術師や錬金術師は「意志」と「本当に必要な資源」を抽出するために、徹底的な断捨離と浄化を行うのである。いいかえると、どのソースコードをクローンし、どんなブランチで開発するかが結果に影響を及ぼす。心の技術では、それが成功要因となる。
7天体と7つの金属も同様だ。分光、チャクラ・システム、音階などだ。太陽と月を含む天体の影響というのが文明の基礎に組み込まれている。これは心の技術の領域であり、遺伝系に蓄積されてきた考え方であり、プログラムであり、ネットワークであり、エネルギーとなっている。それをどうハックし、実装するかでエネルギーの扱いも変わってくるのである。
新時代のテクノロジーとエネルギー
エネルギーとは作業を完了するための動力源であり、それは動きである。動きとは宇宙共通の「ことば」であり、動的な条件づけ、つまり四大元素という心のプログラミング言語によるコーディング(仕組み)である。質量は形態を求めるという錬金術師の伝承は、型枠(心構え)を定義、実装した時点でエネルギーが流れることを示唆しているのだ。
いってしまえば「哲学者の卵」自体が量子的な結界術であり、そこにエネルギーが集まり、流れることで力を発揮する。その型枠を現実世界の触媒となるまでレバレッジ・ポイントを特定し、実装するのが「賢者の石」というわけだ。それはあなた自身のことだ!
ということは、ドメインモデリングや結界術がエネルギーを扱うテクノロジーとして、新しい文明の基礎を担うことになる。そのテクノロジーが遺伝系を解体し、最適化し、刷新していくことになる。電磁テックである以上、ポテンシャル・エネルギーは電磁エネルギーのようなキネティックなエネルギーとして扱えるようになっていく。
マインドというプログラムされた単位・部品が組み合わさってマインドセット(心構え、思考様式)になり、それが蓄積・共有されると遺伝系となる。その遺伝系を現代人は潜在意識や無意識という階層構造として認識している。それは、すでに膨大なエネルギーの貯蔵庫として機能している。その遺伝的なポテンシャル・エネルギーから秩序を引き出すのも、心の技術の役割だ。ちなみに無意識は遺伝系と仮想宇宙にまたがって存在していると考えれば、宇宙構造が人間系とつながった広大な仮想系であることに氣づくはずだ。
遺伝系には膨大な「コーディング・パターン」が存在しており、それがある種の「モデルやクラス」として格納されている。その格納庫はマインドにとってのソースコード・レポジトリとして機能しており、そこには大量の思考・想念パターン、各種マインドセットの構造、集合的なメタデータなどが含まれている。さらに、分散している断片的なメンタルデータをファイルのように関連づけている。レポジトリの隠れたバージョン管理システムとその構造が、遺伝的なものとして知覚されるわけだ。
これらを効率よく管理操作(支配)するために、デジタル化と統計確率ベースのAIは最適かつ強力なレバレッジだ。それを今後どう扱うかは、文明のコアをどうするかで決まる。
伝統的な表現で置き換えると、創造というオークの巨木に接ぎ木をするような魔術がこのレポジトリとブランチの関係そのものだ。それはネットワーク型の仮想OSとソースコード・レポジトリが一体化したようなAPIで接続された仮想世界として透視される。そのプラットフォーム上に、あなたや私という個別化された仮想マシンのインスタンスが稼働している。
これが、錬金術師が「水銀から作業をはじめるように」と指示してきた理由なのである。
正しいレポジトリ、適切なバージョン、継承すべきモデルやソースコードを意図的に選ぶことが非常に重要だ。これはテクノロジーに振り回されない生活習慣ともいえるし、潜在意識や無意識によって自動的に生かされているゾンビ状態からの復活を暗示している。
遺伝系や集合意識は、魔術師が見ている月であり、錬金術師が最初に取り組むべき水銀である。別の表現では、ロウアーセルフや潜在意識になるだろう。つまり、純粋意識の状態から、水銀を調べるわけだ。それをシステム設計・開発として捉えると、あなたや私が意識とエネルギーをドメインモデリングしているということになる。
つまり、心の檻・幻想系・遺伝系・仮想宇宙として知覚される、宇宙意識に到達することが重要なのではない。それは幻想の範囲から一歩も出ていない。そうではなく、純粋意識と新しいテクノロジーの発見が、これからの時代を左右する成功要因となるのだ。人類にとっての新しい科学である。それを心の技術、霊的科学、意識科学、エーテル科学などという。
潜在的で隠れた術式を顕在領域に引き上げ、四大元素による術式を調査・解体することが成功要因である。それは膨大なデータ量だ。ゆえに、レバレッジ分析が有効になる。これは個の人生を変えることにとどまらず、人類の遺伝系や仮想宇宙への働きかけとしても有効だ。
結果として、デザイン思考とシステム思考の統合によるレバレッジ・ポイントの特定と、そこにピンポイントで実装する解決策が求められる。レバレッジとして機能するその解決策、体験可能な手触り感のあるプロダクト、それこそが赤を意味するルベドであり、賢者の石というレバレッジ触媒なのである。
新時代のテクノロジーとエネルギーにおいて、人間装置の進化が重要なポイントになる。トランスヒューマニズム的な外部装置を必要とせず、より広範囲な電磁環境に整合するようになっていく。スマホの通知をオフにしても、チャットにメッセージが届いていることに氣づくような能力が開発される。これは最近、私も意図的に使えるようになってきた能力だ。それは、水銀へのアプローチでなされる。
これまでの文明と比較すると、外部装置に依存する文明から人間自身の進化へと、惑星レベルの全体的な移行と変容が起きるということだ。伝統的な表現を借りるならば「物質と精神のバランスがとれるようになっていく」といえる。まさしく、ゾンビ状態からの復活だ。
より正確には「意識を科学し、意識とエネルギーを扱うテクノロジーが発達する」ということになる。さらにその先にある展望は、体験可能な外宇宙への標準接続と銀河文明への参加ということになるだろう。意識は科学の最後のフロンティアではない。ようやく惑星文明がスタート地点に立つということだ。銀河レベルの大航海時代において。