ワールドトリガーで考える心の技術

考察ログ - Posted by Mana Kaneuchi on 31 August 2024
あなたのトリオン量はどれくらいだろうか。三雲くんと同じくらいだろうか、千佳ちゃんくらいだろうか。量だけでなく、使いかたも重要だ。アストラルエネルギーも同様だ。

概要

ワールドトリガーに登場する「トリオン」を大きく展開し、心の技術でつくられたこの仮想宇宙について考察。主にアストラル体、アストラル界として認識されてきたシステム領域を検討する。


アニメからインスピレーションを得る

ワールドトリガーというアニメ・マンガには「トリオン体(戦闘体)」という概念がある。

仮想空間での訓練や、リアル世界での実戦で、肉体からトリオン体に換装し、戦術を展開する。技術的な制限はあるが、肉体が破損しなければ死ぬことはない。ベイルアウトという特殊技術もあり、自分の意思もしくは活動限界により、戦場から離脱できる。

アストラル体、アストラル界と呼ばれる領域に似ている。個人的にアストラル的な経験は、視覚・聴覚・触覚などは普通に作用する。ただ、インパクトは感じても痛みは感じない。

肉体的に極度に弱って幽体離脱し、街を飛び回る形で徘徊する。子供の時に生命の危機になると、はるか上空などに退避して状況を見下ろしている。夢の世界で戦闘に参加し、活動限界になるとベイルアウトして焦って起きる。まるでトリガー武器のように、光渦巻く夜の部屋。経験あると思う。

筆者は、アストラルやエーテルという概念が嫌いだ。ただ、スピリチュアル産業という洗脳装置をニューエイジ思想とセットでつくり上げてきたこの世界では共通用語であり、知られた専門用語になっている。

伝統的な思想団体も、このアストラルやエーテルという概念を使っているし、アセンションの概念やマスターとのテレパシーやチャネリングをコッソリ実行していたりする。

さて、このアストラル体は電磁的で天体的であり、自我系や遺伝系、機動力や影響力に関係がある。

ビジネス的にいえば戦略領域であり、ポジショニングのセンスが問われる世界。システム的には大量の非線形フィードバックループへの対応が求められる。帝王学的には兆しやシンクロニシティへの対応であり、デザイン思考でいう観察力とインターフェイスに関係がある。

筆者もソーシャルメディアで知り合ったアメリカの女性から「あなたはアストラルエネルギーがすごい」という音声メッセージを受け取ったことがある。直接会ったことはないので、判断基準は不明だ。

アストラルエネルギーがすごいといわれても、正直よくわからない。ワールドトリガーの雨取千佳を見て、なるほど、と思った次第である。

ということはトリオンモンスターならぬ、アストラルモンスターということか。アストラルのモンスターというと、スピリチュアル産業的には低層四次元の化け物みたいで、印象は非常に微妙である。

確かに、生まれつきのエネルギー保有量や、一度に処理できる情報エネルギー量はあると思う。これはパソコンやスマホでいうCPUやメモリと同じで、アップグレードは後天的に可能なはずだ。

練丹術や気功、瞑想やヨガ、ワークアウトや身体の強化などを10年近く継続して理解したのは、訓練次第でエネルギー量とその扱いにおける強化は可能であるということ。

おそらく修験道などは、この強化が目的のひとつではないだろうか。

それをいうならヨガもそうで、自我系と関連する情報エネルギーが強化される結果となる。修行の途中でエゴが肥大し、尊大になるリスクがあるのも納得だ。多くのビジネス霊能者やエンタメ霊能フォロワーがインスピレーションを得ている領域でもある。

これまでの錬金術を含む伝統的な修行は、トリオン器官(アストラル体、エーテル体)強化のための訓練により、霊力・霊能力を強化しているのではないかと推測する。その成れの果てというか、行きすぎたバージョンが、ミイラ化してアストラル界に逃げ出した電磁知性体ではないだろうか。

とはいえ、アストラルモンスターも、アストラル界の電磁知性体も、あまり違いはない気はする。

この世界は「アヌンナキ、シリウス人、龍神・蛇種が中心となって構築した仮想宇宙のトリセツ」で溢れている。それは主に文化慣習、口伝・秘伝、神話・宗教、スピリチュアル産業、自己啓発業界、経済システム、コンテンツ事業、デジタルテクノロジーなどの形で表現されている。

このように、心の技術に想いを馳せて、トリオンとその使い方について考えるだけで、ワールドトリガーを別の視点から深く楽しむことも可能になる。