未来技術を既存事業に導入する
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概要
無から有を生み出す。ムとウを組む。現実創造は振動と関係がある。これらはすべて共通するものです。正確には「無と思える帯域から有限の事象を組み出す」といえます。この秘技は「四色のメダル」として伝承されてきました。その要領を人間と生成AIの協働によるアート制作に見出すことができます。
総括と結論:現実創造の極意とは
失われた錬金術における創造の工程は、四段階の色で説明されます。伝承の詳細な解読はそれほど重要ではありません。重要なのは「情報密度の下げかた、解像度の上げかた」です。つまり技術です。
この創造工程は、まさしくアート制作における発案・構想・作業・完成と同じです。錬金術が「アート」である理由、そして「音のアート」と呼ばれる理由がここにあります。
それは振動フラクタル・構造トポロジーな宇宙環境を理解し、植物の種を植えてそれを育てるように小宇宙を集積・増幅させていくことを意味します。その工程を意識が心を操作することで行うのが基本で、その工程をより大規模・複雑にするために、存在たちはあらゆる有機的な道具や装置を開発・活用してきました。
これが、マインド技研が理解している「宇宙錬金術」とその極意です。それは秘伝でも秘技でもなんでもありません。自分を準備していない人々にとっては、アクセスできない場所に素材があるということなのです。
重要なのは、有機的であること、環境と和合し促進する方法であること、そして結果を急がず農業と同じように待つことです。有機的な創造には「寝かす」もしくは「置いておく」という工程が含まれます。
錬金術における四段階の創造過程
錬金術の瞑想に「四段階の創造」があります。人によってはそれを創造用の瞑想道具(概念装置)として見ていない可能性がありますが、ここでは概念装置として捉えてください。
四段階は色で分けられています。黒・白・黄・赤です。
この段階は、賢者の石の錬成と同じです。ニグレド・アルベド・キトリニタス・ルベドというラテン語で語られることが多いです。ちなみにルベドを目標に作業が行われます。
この段階をチャクラという物差しで測るのは間違いです。単一のモノサシや既存の固定観念ですべてを判断してしまうと、迷宮入りすることも多いので注意が必要です。確かに、錬金術の有名な絵のほとんどはクンダリーニ覚醒を暗示していますが、ここでは別物として理解することが大切です。
エーテル、アストラル、メンタルなどの神智学的な教義を物差しに使うのも微妙です。とにかく、そういう物差しをいったん脇に置いて、新しい情報を受け取る心構えを持つ必要があります。
ヘルメスの教えそのものを理解するのではなく、第三秘伝者のような偏見・誤解・隷属の思想が多分に挿入された古い情報を現代に当てはめるのも有害です。
とはいえ、ヨガの瞑想法には無から有を創造する瞑想法があると聞きます。無を黒として、そこから有限の何かを黙想していくようです。深く調べたことはありませんが、おそらくその行法に近いと考えます。
カンタンにいうと「情報密度を徐々に落としていき、物質化させる」工程です。
人によってはそれを9次元の創造物を7次元で加工し、5次元に反映させ、3次元に降ろすという表現を使うかもしれません。しかし、本質的に次元は階層性ではなく、番号がつけられているわけでもありませんので、そういったスピ産業の用語は、ここでは破棄してしまいましょう。
しつこく「ではないもの」を定義したのには理由があります。それは「物質化」という概念が邪魔になって、失敗する確率が高まるからです。もしくは、光やエネルギーの固定観念が邪魔をします。
私たちは現状維持文明によって、物質という概念を変に解釈しています。コントラストが異常なまでにクッキリとしていて、二極の世界でハッキリ分離されていると考えています。それは設定とサンプリング帯域による仮想的な実装であり、高度な(心の)技術によってそうなっているのです。
錬金術における創造は、非常に情報密度の高い領域、すべてが混在・混沌とした「全部入り」の帯域から、必要な情報エネルギーだけを要件に基づき抽出するという、シンプルな仕様に沿って行われます。
意識が心を通して心を操作し、森羅万象を体験・理解するというのが、その根底にあるからです。
本来の意味とは違うと思いますが、三種の神器でいう「勾玉という心の塊が、剣で情報密度を整え、鏡で認識・体験する」感覚に似ています。勾玉が投影元、剣が投影装置、鏡が投影された内容です。
よって、物理構造をゼロから創造するわけではありません。
アートにおける四段階の制作過程
とはいえ、この創造の四段階を色で考えていても、イライラすると思います。憶測が飛び交い、誤解や失敗を重ね、伝承自体が偽物ではないのか疑いたくなります。筆者も、2015年から本格的に錬金術の鍛錬生活に入ってから、何度も迷い、誤解し、失敗してきたのでよくわかります。
ところが、最近アート制作を頻繁に行うようになって、あることに気づきました。人間と生成AIの協働によるアート制作が、まさに錬金術の創造工程に当てはまるのです。抽象化すると、それは次のようになります。
- 情報密度パンパンの無を用意する(ゼロベース)
- 現実の基礎となる土台を構築する(プロトタイプ)
- 土台の上で何度か検証・反映する(デプロイ)
- 最終的に具体的な現実を体験する(オペレーション)
アート制作だけでなく、実際の「ものづくり」とも相似です。デジタルな「ものづくり」では、帯域や情報密度を巧みに操作して、試作品ベースの設計から本製品の販売まで行います。他人の模倣製品で埋め尽くされている現代のデジタル市場では、この創造工程のほとんどがなかったことになっています。
この要領をアート制作に直すと、次のようになります。
- 表現したい主題を構想する(ゼロベース)
- 生成AIに渡す下書きを描く(プロトタイプ)
- 複数回、生成AIで検証する(デプロイ)
- 理想に近い作品を公開する(オペレーション)
一般的なデプロイとオペレーションの関係とは少し異なりますが、それは「プロトタイプ = アーキタイプ」だからです。つまり「試作品 = 原型」であり、試作品は情報密度の高い抽象的な設計として扱われるということです。その高密度な設計を、環境と相互作用させ、試行錯誤しながら、最適な具体事象を選択します。
これがまさしく、多密度創造における「宇宙錬金術」の基礎と同じなのです。
実際のアート制作過程を体感する
とはいえ、とはいえ、言葉で説明されてもまったく要領を得ないはずです。ここからは、実際に筆者と生成AIで協働した作品の制作過程を見ていきます。
これが水彩色鉛筆で描いたラフスケッチです。言語化できないコンセプトを粗い絵で表現しています。このプロトタイプは、今回の主題同様「精妙で高密度な領域における創造活動」を記述したもので、ある意味それは「無言の設計図」といえます。
無言の設計図にヒトコト指示書(プロンプト)を添付して生成AIで検証したのがこの絵です。先ほどの変な絵からいきなりアートっぽくなってきました。要は設計図(術式)と指示書(マントラ)で現実の基礎となる絵図を描き、それを宇宙に設置して、どうなるか観察したわけです。
試行錯誤を重ね、集積と増幅を行い、最終的に現実化(選択)したのがこちらです。この体験が望ましいと感じたので、今回の錬成、つまり現実創造は成功したということになります。
あなたの本尊である意識が、心の技術を駆使し、心の部品を集積・増幅し、情報密度の高い帯域で作業するイメージ。それを言語ではなくアートで説明しています。技術と芸術を統合する要領がわかってきました。
よくいわれる「構想を人に話すな、計画は秘密にしておけ」というヘルメティック(密封)の教えは、ヨガのムーラバンダや仙術・練丹術だけでなく、事業や謀略も同じです。プロトタイプ検証におけるインタビューやフォーカスグループではなく、黙って仮説検証する方が有用な情報が採れるのと同じです。
今回のアート制作でいうならば、ラフスケッチの状態でインスタに上げて「見て!見て!」しないということです。プロセスエコノミーも面白いかもしれませんが、本気で錬金創造する場合は失敗の原因になります。
このように、宇宙錬金術では非常に高密度な帯域から構想の具現化要素を引き出し、宇宙環境に設置し、関連素材を集積・増幅していくうちに、指定された部分だけ解像度が上がり、一方で情報密度は低下していきます。この基礎中の基礎が惑星テラフォーミング技術と同じであるのは驚くべきことです。
基礎を鍛錬し続ければ、貴社の「ものづくり」は惑星テラフォーミング技術にまで発展するということです。興味関心やる気のある人々にとって、とんでもなく魅力的な話に思えますが、いかがでしょうか?